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古里で五輪選手育成 ホッケー元日本代表・吉川さん(小矢部) 

6/26(月) 5:00配信

北日本新聞

 北京五輪のホッケー女子日本代表だった吉川由華さん(33)=小矢部市芹川=が今月から小矢部市体育協会職員となり、五輪選手を育成する専門職員として活動を始めた。「小矢部でホッケーと出合い、夢や目標を持つことができた。古里でオリンピック出場の夢を持つ子どもたちを育てたい」と張り切っている。アテネ五輪代表の坪内利佳さん(35)=同市メルヘンランド=ら市出身の五輪経験者と協力して活動していく考え。ホッケーの街・小矢部の活性化へ、強力な助っ人がまた一人現れた。(小矢部支局長・吉田博昌)

 吉川さんはゴールキーパー(GK)としてアジアカップやワールドカップで活躍。第2GKだった北京五輪は、試合に出場する機会はなかったが、全力でチームをサポートした。ロンドン五輪やリオデジャネイロ五輪への出場を目指したがかなわず、2015年12月に所属先のコカ・コーラウエスト(広島県)を退社。いつの間にか楽しめなくなっていたホッケーから一度離れたいと、16年に古里に戻った。

 昨年1年間、仕事を探しながら母校の石動高校女子ホッケー部の指導などに携わるうち、ホッケーがかけがえのない存在だとあらためて気付いた。3年後に迫った東京五輪に貢献したいと、昨年11月末から5月まで英国に語学留学。市が体育協会に委託した東京オリンピックアスリート強化・育成事業の専門職員に指名され、古里に恩返しをしようと引き受けた。

 現在は、さまざまな競技のトップ選手を育てるための活動計画を練っている。7月からは市内のスポーツ少年団や学校に出向き、現状や要望を把握しながら支援に当たる。

 同市では、これまでも五輪経験者が熱心に後進を指導してきた。坪内さんは地元のNPO法人「おやべスポーツクラブ」で小学生の指導に携わっている。北京、リオの2大会で日本代表を務めた小野真由美さん(32)は4月に県ホッケー協会のアドバイザーに就いた。

 吉川さんは、市出身のトップ選手と協力し、世界を舞台に活躍するような選手を輩出する環境づくりも目指す。指導者になるため海外留学中の小野さんとは小まめに近況を報告し合っているという。坪内さんは「由華と一緒に子どもたちへ夢や目標を持つことの大切さを伝えていきたい」と話し、協力を惜しまない考えだ。

 吉川さんは、各世代のホッケー日本代表に小矢部のGK選手が男女1人ずつ選出されるという目標を掲げる。「自分の夢は達成できなかったが、目指した過程は自分の財産。自分ができることを、子どもたちに注いでいく」と話している。

北日本新聞社

最終更新:6/26(月) 12:50
北日本新聞