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魅力ある高岡へ全力 市長に高橋さん3選

6/26(月) 1:01配信

北日本新聞

■無投票当選「責任重い」

 「高岡の未来に道筋を」。25日告示された高岡市長選は、現職の高橋正樹さん(63)が無投票で3選を決めた。17万人が暮らす県内第2の都市のかじ取りは、北陸新幹線開業に合わせた都市整備や歴史都市としての魅力アップなどに取り組んできたリーダーに、引き続き委ねられた。拍手の中、中川栄町の事務所に姿を見せた高橋さんは、自ら掲げた高岡の将来像「市民創造都市」の実現に全力で取り組む姿勢をアピールした。

 25日夕、濃いグレーのスーツに黄緑色のネクタイ姿の高橋さんが妻の陽子さん(60)と共に事務所に姿を見せ、集まった支持者と握手を重ねた。選対総括責任者の山本徹県議が当選を宣言、川村人志後援会長の発声で万歳を三唱した。

 高橋さんは新高岡駅への「かがやき」定期停車化や人口減対策、県西部6市の「とやま呉西圏域」の充実など課題を列挙。「市政は正念場を迎えている」とし、「市民と共につくる『共創』をテーマに、(これらの課題に)道筋をつけたい」と述べた。歴史と文化の魅力アップについては高岡御車山(みくるまやま)祭のユネスコ無形文化遺産登録を受け、「『有形』登録も射程に入れる。私に課せられた使命」と力を込めた。

 戦後初の2回連続無投票となったことについては「無投票当選の方が責任は重い」と述べ、「初心に帰って、市民の声に耳を傾けることを積み重ねる」と決意を表明した。

 地方都市の人口減少が進む中、高岡市はおととしから2年連続で、転入が転出を上回る社会増となった。高橋さんは移住・定住の流れを定着させるため、高岡の礎である「ものづくり」を中心とした産業振興に力を入れる考えを強調。「企業誘致や創業支援で魅力ある都市を目指す。子育て環境充実に加え、小中一貫教育のモデルも示したい」と語った。

 石井隆一知事、橘慶一郎復興副大臣、堂故茂参院議員、渡辺守人県議会副議長、石澤義文全国商工会連合会長、森雅志富山市長をはじめ県内各首長、曽田康司高岡市議会議長、公明党県本部代表の吉田勉県議らが万歳を繰り返した。高橋さんの資金管理団体「高樹会」の永田義邦会長がお礼の言葉を述べた。

■若者が集まる街に/対抗馬不在「寂しい」 市民の声

 2回連続の無投票となった25日の高岡市長選。市民は3期目に臨む高橋さんへ期待を寄せたが、対抗馬不在が続く県西部最大都市の現状を残念がる声も聞かれた。

 高岡駅前で飲食店を営む金森純美子さん(62)は「高橋さんは経験を生かし、より充実した市政に取り組んでもらいたい」と要望。駅近くに4月、県高岡看護専門学校が開校したことを踏まえ、「周辺にもっと学校が増えれば、若者が集まる街になる。商店街が活性化するイベントも企画してもらいたい」と話した。

 野村の会社員、沖康一さん(49)は2回連続の無投票に落胆した様子で、「対抗馬がいないのは寂しい。選挙に興味が持てなかった」と打ち明けた。内免の無職、和田潤一さん(75)も「より多くの声を政治に反映させるため、誰かに立候補してほしかった」と残念がった。「地元の産業にてこ入れし、もっと高岡を元気にしてもらいたい」と求めた。

 「女性が安心して働ける環境を整備してほしい」と願うのは、2児の母で蓮花寺の会社員、四十物静さん(32)。正社員になれずパートで働く人も多いとし、「育児への支援がまだまだ足りない」と訴えた。

■活力ある市に

 石井知事 卓越したリーダーシップと持ち前の行動力を大いに発揮してほしい。北陸新幹線の開業と国の地方創生戦略を追い風に、魅力と活力のある高岡市の創造を目指して大活躍することを心から期待している。

北日本新聞社

最終更新:6/26(月) 10:37
北日本新聞