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生薬エキス、中国で生産へ 北日本製薬が現地企業と資本提携

6/26(月) 23:47配信

北日本新聞

 漢方薬メーカーの北日本製薬(上市町若杉、西本初博社長)は、中国で漢方薬原料となる生薬エキスの内製化に乗り出した。資本提携した現地医薬品メーカーの工場内で製造設備の据え付けを今月中に終え、来年にも輸入を始める予定。同国内の需要増で確保が難しくなっている生薬の調達に伴うコスト競争力を高める。

 同社はこれまで、中国から生薬を輸入する国内の生薬エキスメーカーや問屋から原料を仕入れてきた。

 今回、中国・広州の「広州悦康(えこう)生物製薬有限公司」に資本金の10%を出資。同社工場に生産を委託し、北日本製薬が品質管理と製品開発を担う。

 提携している安徽省の生薬栽培・漢方薬製造会社から生薬を仕入れ、当面は「葛根湯」「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」「小青龍湯(しょうせいりゅうとう)」の4種類のエキスを抽出する。将来的に10種類程度に増やす計画だ。

 中国でのGMP(医薬品製造に関する品質管理基準)認証取得を経て、日本の厚生労働省の外国製造業者認定申請を行う方針。運ぶ際にかさばる生薬のエキスを抽出してから粉末状に加工することで輸送コストを下げる。

 中国では経済成長による所得向上を受け、都市部から農村部にも医療保険制度が定着しつつあるという。化学合成された医薬品より安価な漢方薬には根強い需要があることから原料となる生薬も価格が上昇する傾向にあるとされ、入手が年々困難になっている。同社は、内製化により生薬の安定供給と品質確保を進めたい考えだ。

北日本新聞社

最終更新:6/26(月) 23:47
北日本新聞