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『金の卵』たちの1年目 近年の高卒ドラ1投手を振り返る

6/26(月) 11:30配信

ベースボールキング

藤平尚真がデビュー

 開幕から早3カ月が経とうとしているプロ野球。3週間に及ぶ交流戦も終わり、リーグ戦が再開したところであるが、その交流戦の最終盤で一人の『金の卵』がプロデビュー戦に挑んだ。

 6月16日に甲子園で行われた阪神-楽天の試合。楽天が先発に立てたのは、2016年のドラフト1位・藤平尚真だった。高卒新人としては一番乗りのデビュー。それも高校時代に自らの名を轟かせた聖地・甲子園に帰ってくるということもあって、大きな注目を集めた。

 結果としては敗戦投手となったものの、内容的には5回2失点と力投。今後に期待を抱かせる姿を見せてくれた。

 
 高卒選手はポジションに関係なくじっくり育てる、という傾向が強い近年であるが、かつては高卒1年目からバリバリで一線級と渡り合う選手というのも少なくなかった。

 例えば藤平の高校の先輩にあたる松坂大輔は、プロ1年目からローテーションの一角として大活躍。最多勝にベストナイン、ゴールデングラブ賞に新人王も獲得する大活躍を見せている。

 同じく横浜高出身の涌井秀章も、1年目は1勝6敗という成績ながら一軍で着実に経験を積むと、2年目には12勝(8敗)を挙げるなどブレイク。そこからエースへと登りつめた。

主戦級のはたらきを見せた藤浪&大谷

 では、直近5年の「高卒」「ドラフト1位」で入団した投手たちの1年目を振り返ってみよう。

 1年目から即戦力として活躍を見せた投手といえば、藤浪晋太郎(阪神)が真っ先に挙がる。

 藤浪は開幕3戦目でプロ初登板・初先発を果たすと、6回2失点と好投。援護なく敗戦投手となったが。甲子園春夏連覇右腕としての片りんを存分に見せつけた。

 結局1年目は24試合に登板。137回2/3と規定投球回には惜しくも届かなかったが、いきなり2ケタ・10勝をマークしてメッセンジャー(12勝)、能見篤史(11勝)に次ぐチーム3位の勝ち星を記録した。

 その藤浪と同じ年に大きな期待を集めたのが、“二刀流”の大谷翔平だ。ドラフト時はメジャーへの夢との狭間で揺れ動いたなか、日本ハムが口説き落としてなんとか入団にこぎつけた逸材は、西武との開幕戦に「8番・右翼」で先発出場。岸孝之を相手に2打席目で初安打となる二塁打を放つと、3打席目では適時打を放つなどマルチ安打のデビュー。初戦から鮮烈な印象を残した。

 最終的には野手として77試合に出場して打率.238、3本塁打という成績を残すと、投手としても13試合に登板して3勝負けなしで1年目を終了。懐疑的な見方が多かった“二刀流”を世間に認めさせた。

 2人のその後はご存知の通り。今季に関してはやや苦しい戦いを強いられている両者であるが、今や球界を代表する選手として君臨している。

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