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高次脳障害で情報交換 就職の難しさ話題に

6/26(月) 17:01配信

紀伊民報

 高次脳機能障害について考える集まりが24日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーであった。県内から当事者やその家族、福祉関係者ら約100人が参加。当事者が体験を発表し、参加者らが情報を交換した。職場復帰や就職の難しさなどが話題になった。

 高次脳機能障害とは、頭部外傷や脳出血、脳梗塞などの後遺症による障害。高次脳機能障害者やその家族でつくる「和歌山脳外傷友の会家族会『和らぎ』」(内藤友香子会長、本部・和歌山市)が、紀南支部の設立に向けて開いた。

 体験発表をしたのは「和らぎ」の会員である上富田町朝来の楠本真紀子さん(37)。20歳の頃に強い頭痛で脳動静脈奇形が発覚し、手術で痛みはなくなったが、物忘れがひどかったり、集中力が続かなかったりする障害が残った。

 仕事について触れ、介護職を通算17年間務めたことを紹介。「苦労もあるが、これからも続けたい」と語った。職場でのエピソードも紹介し「苦しんでいる人はたくさんいる。同じ悩みを共有し、笑い合えたらと思う。今を楽しむことが大事」と呼び掛けた。

 交流会では、夫が当事者の内藤会長と会員の山下衝さん(28)=田辺市秋津町=が体験を発表、「和らぎ」の活動状況を紹介。支援者が「職場復帰が難しいのを実感する」と語り、当事者の家族は「就職はハードルが高い。正しく理解し、サポートしてくれる社会になってほしい」と訴えた。当事者も「働くのは難しい。雇う人、雇われる人のいずれにとっても悩ましい問題。まずは周りの人に迷惑をかけずに楽しめることを見つけるのが大事」と呼び掛けた。

最終更新:6/26(月) 17:01
紀伊民報