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ホタル生息数が倍増 白山・山島地区 手取川濁水から回復

6/26(月) 1:46配信

北國新聞社

 白山市山島地区で今季のホタル生息数が、激減した昨季に比べて2倍以上に増えたことが、「山島ほたるの会」などによる24日の一斉調査で分かった。会は昨季のホタル激減について、2年前に手取川で発生した濁水の影響だったとみている。今季の一斉調査では前年比137匹増の236匹が確認され、関係者は、ホタル舞うふるさとの回復を喜んでいる。

 地区には手取川から取水する山島用水と大慶寺用水が流れ、この二つが枝分かれした農業用水が張り巡らされている。流域にはゲンジボタルが生息しており、会は2007年から毎年6月下旬に一斉調査を実施している。会員と全18町会の住民約100~150人が午後9時から約1時間、農業用水などで見つけたホタルを数え、集計している。

 会によると、15年5月に手取川上流域で起きた斜面崩落による濁水が農業用水に流れ込んで以降、ホタルの生息数が減った。

 斜面崩落が起きた15年は329匹が確認されたが、地区内のホタル名所「やしこの水辺」での確認数は約20匹で例年に比べ半減した。昨年の調査では、山島地区全体で99匹と前年の3分の1以下に減り、やしこの水辺ではさらに半減したという。

 会は15年6月、やしこの水辺で、川底の石が大量の泥に埋もれ、ホタルの幼虫の餌となるカワニナが食べる水ゴケが石に付着しにくい状態だったことを確認している。会は、水ゴケが減りカワニナが減少したことが、昨季のホタル激減につながったのではないかとみている。

 会は15年秋から、市の協力を得て、やしこの水辺や水路の一部に堆積した泥の除去に取り組んできた。02年から地区内9カ所で進めてきた幼虫とカワニナの放流も継続した。南伸一事務局長は「濁水の影響が和らぎ、多くのホタルが見られてほっとした。今後も住みよい水環境づくりに励みたい」と話した。

 24日は調査前に、やしこの水辺でホタル観察会(北國新聞社後援)が開かれ、親子連れら約130人が幻想的な光の乱舞を楽しんだ。

北國新聞社

最終更新:6/26(月) 1:46
北國新聞社