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松井秀喜氏 古巣巨人と距離を置くワケ

6/27(火) 11:01配信

東スポWeb

 巨人にすれば“肩透かし”かもしれない。巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(43=ヤンキースGM特別補佐)が25日、川崎市のジャイアンツ球場で野球教室を実施した。イベント終了後には5位に低迷する古巣についての質問を向けられたが、多くを語ろうとしなかった。その真意とは――。 

 松井氏は全国各地から集まった49組98人の小学生と保護者を相手に身ぶり手ぶりを交えて丁寧に指導。イベント終盤には雨上がりのグラウンドでフリー打撃も披露し、16スイング中2発が右翼後方にあるブルペン上のネットに着弾した。親子を対象にした野球教室は初めてで「(映画の)『フィールド・オブ・ドリームス』じゃないけれど、親子のキャッチボールというのは僕の場合、原点になっている。そういうことが伝わってくれたらうれしいなと思う」と冗舌に語った。

 だが、集まった報道陣が期待していたのは、低迷する古巣に対する思い。「どう思うか」と問われた松井氏は「まだ(シーズン)半分もいっていないですよ。皆さん、日々報道しなくちゃいけないので大変だろうと思いますけど、シーズン終わってから振り返りましょうよ」と話すにとどめた。2014、15年の春季キャンプで臨時コーチとして直接指導した大田泰示外野手(27)が移籍先の日本ハムで活躍していることにも「彼の才能は誰もが分かっていた。だから彼の努力です」と必要最低限の答えのみ。

 らしいと言えばらしい発言だ。このタイミングで盟友、由伸監督率いるチームに対してあれこれと何か口にすれば、大きな反響を呼ぶことは必至。それだけに古巣に配慮して“貝”になる選択肢を取ったのだろう。

 松井氏の周辺も、こうみている。「球団や読売新聞グループ本社上層部の中には『(松井氏に)アドバイスでも何でもいいから現場を助けてあげてほしい』と思っている人が大勢いるかもしれない。でも本人はもともと“あくまで主役は選手”という考えの持ち主。チームが苦しい時に周りから担ぎ出されて自分が救世主扱いされるような形は絶対に望まない。こういう時こそ、今まで以上に古巣と逆に距離を置くのではないか」。仮に巨人がV逸しても「たとえ来春の宮崎キャンプでの臨時コーチ要請を受けても、2年連続で参加を見送るのでは」との見方も少なくない。

 この日はイベント終了後、右ヒザの負傷でリハビリ中の阿部と久々に顔を合わせ「早く治して、しっかり治して、早く打線に戻ってほしい」とエールを送った。強い愛情があるからこそ、古巣に対するスタンスの取り方には慎重になっているようだ。

最終更新:6/27(火) 12:00
東スポWeb

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