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欅坂46 握手会襲撃と警備の穴

6/27(火) 11:01配信

東スポWeb

 人気アイドルグループ「欅坂46」の握手会で24日、発煙筒がたかれる騒ぎがあり、刃物も所持していた北海道・札幌市の無職男(24)が銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された事件は、容疑者の手口も判明するなど、波紋が広がっている。世間に衝撃を与えた2014年5月のAKB48握手会襲撃事件から3年余り。今回はケガ人こそ出なかったものの、翌25日に開催された握手会はメンバー数人が欠席するなど、再びアイドルが恐怖にさらされている。

 逮捕されたのは阿部凌平容疑者。24日、千葉・幕張メッセで行われた欅坂の握手会で、手荷物置き場で発煙筒に点火。午後7時40分ごろ、発煙筒がたかれたことを警備員が発見し、身柄を取り押さえた。

 阿部容疑者は、メンバーの平手友梨奈(16)と柿崎芽実(15)のレーンに並んでいたという。

 駆けつけた警察官が所持品を調べたところ、果物ナイフ(刃渡り約12・6センチ)を所持していたことから、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。千葉西署の調べに、阿部容疑者はメンバー1人の名前を挙げ「刺して殺そうと思った」と供述。メンバーや来場者にケガ人はいなかった。

「会場内に煙が充満し、火事だと思う人もいて一時騒然に…。でも、スタッフの男の人が消火器ですぐに消していた。到着した警察官が男を連れていった後、安全が確保されたということで握手会が再開されました」(居合わせた欅坂ファン)

 厳重な警備をかいくぐった阿部容疑者の手口も判明した。

「発煙筒とナイフの入ったバッグを忘れ物として係に渡した後、手ぶらで金属探知機、手荷物検査を通り抜け、握手会会場内に設置されていた運営本部に忘れ物が届いていないかを尋ね、そのバッグを手にしていた」と関係者は本紙に明かした。

 事件から一夜明けた25日も同所で前日と同じような握手会が行われたが、平手、柿崎、志田愛佳(18)、小池美波(18)が欠席し、長濱ねる(18)、土生瑞穂(19)は一部を欠席。関係者は理由を「体調不良」とした。

「今回は幸いなことにケガ人こそ出ませんでしたが、思い起こされるのは、14年5月に起きたAKB48握手会襲撃事件。メンバー2人とスタッフ1人が大ケガを負いました。また、事件を目撃したり、知った多くのメンバーも大変なショックを受け、精神的なケアが必要な状況になった。今回の容疑者の動機はまだ分かりませんが『殺そうと思った』と供述している以上、入念なフォローが必要になってくるでしょう」(芸能関係者)

 25日の握手会は当然ながら、物々しい雰囲気となった。欅坂関係者は「人数は明かせませんが、事件を受けて警備員を大幅に増員しました」と回答。「手荷物検査もさらに入念に行った」といい、会場付近には、千葉県警が捜査員20人を配置し、警備は強化された。

 発表されている握手会スケジュールは今のところ変更はないというが、メンバーの安全を考え、警備態勢は今後さらに厳重になりそうだ。

「25日は荷物検査を終えるまで30~40分もかかった。すべてのポーチの中身を確認し、財布も開けさせられた。傘も開いて、安全を確認していた。冗談で『もう裸になるしかないな』とみんなで言い合ったほど。これからは身分証とスマホ、財布など会場に持ってくる物を極力少なくするしかないかも」(前出の欅坂ファン)

 阿部容疑者の場合は、その金属探知機、荷物検査を巧みにすり抜けるずる賢さだった。警備の“穴”を突いた格好だ。今回のような何千人、何万人が訪れる大規模イベントでは、警備に数億円の費用をかけても、こうしたよからぬ輩を完全にシャットアウトすることは今後も難しいだろう。

「今やベテラン演歌歌手も販促イベントで握手会を開催する時代。人気が出れば出るほど来場者も増えるだけに、それだけリスクも生じる。欅坂は昨年デビュー後、すぐさま大ブレーク。加速度的にファンが激増したため、警備態勢が追いつかなかった面もあるかもしれない」(音楽関係者)

 再発防止に万全を期し、再びメンバーとファンが安全に交流できる日が来るか。

最終更新:6/29(木) 15:45
東スポWeb