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銀行業務は倍率100倍 シニア就活は“脱ホワイト”で無限大

6/27(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「働けるうちはいつまでも」――「2016年版高齢社会白書」によると、60歳以上の3割はそう願っている。「65歳まで」「70歳まで」を含めると、就労希望者は7割を超える。50歳前後で早期退職制度を取り入れる企業は少なくないだけに、そのタイミングでサラリーマンをやめる人は多い。全国のハローワークで45歳以上が占める割合は50%近い。

 しかし、引く手あまたの技術者ならともかく、ホワイトカラーの事務職は超激戦区。手に職がない事務系だったら、“脱ホワイト”を目指すべきだ。人材コンサルタントの菅野宏三氏が言う。

「立ち仕事でも屋内の職種は人気です。たとえば、銀行でATMの操作を説明したり、客を誘導したりするロビー業務。役所などの案内係も応募が殺到します。ただ、銀行によっては、面接の前に筆記試験が課され、1回50人を4回に分けて行うケースもある。それで採用されるのは、2、3人。試験は中学程度の一般教養ですが、100人に1人の狭き門です」

 業務は9~17時、時給なら1000円、正社員だと月給15万円前後。あぶれた人は警備員や管理人などの仕事に流れる。

「駐車場や駐輪場の管理人は、時給1000円ほど。夜勤ではなく日中の仕事がほとんどで、求人はすぐ埋まります。警備員は、館内勤務の図書館や体育館、プール、公民館などが人気。体育館でバレーボールや卓球などの用具を設置したりする作業が加わると、時給は1200円程度にアップします。ハードさがそれほどでもないのが人気の理由ですが、契約者や利用者との対応が必要だったり、クレームを受けたりするので、ガテン系のわりにコミュニケーション力が大切です」

 物騒になった今、警備や管理の仕事は、時間や場所を問わずある。工事現場や駅構内などの定番のほか、店舗外のカート整理を兼務したスーパーの警備員も。

 運転に自信があれば保育園や学校のスクールバスの運転手、営業マンならスーパーの売り子などは、社会とのつながりが深く、やりがいがある。売り子で結果を残せば、時給アップも可能だ。それでいて、意外と“空き”もあるが、もっと狙い目が。

「外国人留学生向け日本語学校の講師です。どのエリアにも繁華街の周辺に多いのですが、増加する留学生をカバーするには足りません。規定の研修を受ける必要はありますが、時給は最低でも2000円と好待遇です。英語力? 関係ありません。学生にとことん日本語をしゃべらせるという意味では、なくても問題ない。学校によっては70歳以上でも大丈夫です」

 飲み歩くのが好きで、「いつかは自分の店を」と思っているなら、居酒屋などで働きながらノウハウを学ぶのもいい。農業や漁業の未経験スタッフ募集もある。年金との兼ね合い次第だが、趣味の道を探すのもアリか。