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【楽天】松井稼が3年ぶりショート!「責任持ちませんよ」と言いながら併殺美技

6/27(火) 6:03配信

スポーツ報知

◆楽天4―4オリックス=延長12回規定により引き分け=(26日・コボパーク宮城)

 41歳が意地を見せた。1点を追う9回2死一、二塁。代打・松井稼は必死だった。「みんながつないでくれたので、何とかつなごうと思った」。「あと1球」で敗戦に追い込まれた、カウント1ボール2ストライクからの4球目。平野の外角148キロ直球を左前に運んだ。値千金の同点打だ。土壇場で試合を振り出しに戻した。

 なくなりかけた打席だった。直前の藤田は2死一、三塁で空振り三振に倒れた。試合終了と思われたが、これが暴投による振り逃げとなった。1人が生還し、1点差に詰め寄って、巡ってきたチャンスだった。

 稼頭央劇場は終わらない。延長10回。遊撃を守る三好、阿部がベンチに下がると、14年8月14日のソフトバンク戦(ヤフオクD)以来、1047日ぶりに遊撃の守備に就いた。指示した梨田監督に「知りませんよ。責任を持ちませんよ」と言いながらも、躍動した。「本当に久しぶりだったので、すごい緊張感もあった」。11回はゴロをさばき、二塁へトス。併殺を完成させた。

 交流戦後、遊撃手の茂木が右肘痛で登録抹消。稼頭央は22日の全体練習から遊撃でノックを受けた。だが、土に足を取られ、周囲が爆笑するほど派手に転倒することも。それでも試合前のシートノックで遊撃の位置に就くなど、かつて4度ゴールデン・グラブ賞を受賞したポジションの感覚を必死に呼び起こしていた。「(周りを)見る余裕もなかった。状況を確認しながら、走者の足も頭に入れながら」と初心に戻った。

 最善の準備があるからこそ、力が出せる。ホームでは誰よりも先にグラウンドに出て打撃練習。交流戦で巨人と対戦した際には、13歳年下の坂本勇に駆け寄り、助言を求めた。「あれだけの結果を残している選手。どういう気持ちで打席に入っているか参考になる」と野球談議に花を咲かせた。

 敗戦濃厚から価値ある今季初の引き分けに導いた。梨田監督は「稼頭央が打って、ショートを守ってくれたことがチームにとっては大きい」と称えた。球界最年長で1歳上の井口が今季限りでの引退を発表。来季は最年長野手となるが、まだまだ元気いっぱいだ。(安藤 宏太)

最終更新:6/30(金) 7:37
スポーツ報知