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2025年の医療IoT市場は1685億円に拡大、2016年比で倍増

6/27(火) 15:10配信

MONOist

 富士経済は2017年6月8日、医療分野におけるIoT(モノのインターネット)関連機器/システムと人工知能(AI)関連の国内市場について調査した報告書「2017年 メディカルIoT・AI関連市場の最新動向と将来展望」を発表した。通信機能搭載型人工臓器5品目、治療/モニタリング機器/システム10品目、その他医療関連IoTシステム3品目、AI技術活用システム3品目について現状の市場を調査し、将来を予測した。

【医療分野におけるAI関連の国内市場】

 医療分野におけるIoT関連機器/システムは、在宅医療や遠隔医療が可能になったことで需要が増加し、今後の市場拡大が予想される。2016年時点では、IoT化が進む医療機器/システムは限られているが、2025年の市場は2016年比2.2倍の1685億円が予測される。

 通信機能搭載型人工臓器では、ペースメーカー/埋込型除細動装置が後期高齢者の増加に伴って需要が増加し、2025年の市場は2016年比55.8%増の1058億円が予測される。その他、人工心臓、デジタル補聴器、人工眼システム、人工腎臓について調査/分析を行った。

 治療/モニタリング機器/システムについては、2016年時点ではカプセル内視鏡とCGM(持続血糖測定装置)/CGM機能搭載型インスリンポンプ(人工膵臓)の比重が大きい。また、ウェアラブル型脳波計は大幅な伸びが予想され、2025年の市場は150億円が予測される。その他、リアルタイム血圧モニタリング、医療用スマートコンタクトレンズ、デジタルセンサー搭載型薬剤などについて、調査/分析を行った。

 その他医療関連IoTシステムでは、遠隔医療支援IoTシステム/サービス、服薬管理支援システム、遠隔監視システムについて調査/分析を行った。遠隔医療支援IoTシステム/サービスは、2015年8月に厚生労働省により医療法の遠隔医療の解釈が明確化され、その活用を広く認める方針が打ち出されたため、参入企業が増加している。

 医療分野におけるAI関連の国内市場については、AI創薬システム、製薬企業向け営業支援AIシステム、診断支援システム/類似症例検索システムを対象に調査/分析を行った。2025年の市場は2016年比4.1倍の150億円が予測される。中でも、レセプトデータや論文データなどを含むビッグデータを、AIを活用した分析により創薬に結び付けるAI創薬システムの需要が今後拡大し、2025年の市場は70億円と予測される。

最終更新:6/27(火) 15:10
MONOist