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PLが不覚を取った関西初の公営ナイター球場

6/27(火) 15:34配信

デイリースポーツ

 野球やサッカーや陸上など、日々新たなドラマが生まれるスポーツ界。そんな中、普段はニュースに取りあげられない規模の大会や、選手の練習に使用されているアリーナ、スタジアムがある。日本のスポーツを下支えしている舞台に注目する。今回は、住之江公園野球場(大阪市住之江区)をピックアップした。

【写真】元PL監督の中村氏「僕は時代遅れ」

 住之江ボートレース場が隣接し、車の往来が激しい街中に住之江公園はある。大阪市営地下鉄・住之江公園駅から徒歩数分の野球場は、旧球場を全面改装する形で1962年にオープン。68年8月には関西の公営球場で初となるナイター設備が完成した。

 グラウンドは両翼90m、中堅110mと狭い。外野スタンドはないが、座席が13段設置されたネット裏スタンドはなかなかの規模で一、三塁側サブスタンドと合わせ3140人の収容能力を備えている。

 春から秋にかけては土日の8割が大会使用で埋まる。硬式の近畿学生と全国高校選手権大阪大会に加え、準硬式の阪神六大学や、社会人の軟式、少年野球大会でも利用されている。高校の部活練習や、草野球の申込みも多い。また、全国高校野球選手権期間は沖縄代表が練習で使用。管理事務所の受付には、10年に甲子園春夏連覇を果たした興南高校の出場記念球が飾られている。

 夏の大阪大会では、トーナメント序盤のみで使用されている住之江公園野球場。ニュースに取りあげられる試合は例年少ない同球場だが、大阪大会はノーシードで行われるため、思わぬ好カードが組まれたこともある。

 07年7月23日に行われた三回戦では、PL学園と近大附が激突。屈指の好カードにスタンドはほぼ満員となり、外野フェンスの金網越しには多数のタダ見ファンが現れた。試合は近大附が満塁とソロの2本塁打で5ー1と快勝。PL学園が三回戦までに姿を消すのは、1957年以来50年ぶりということで、当時大きく報道された。

 あれから10年-。あのPLが休部になっているとは当時、夢にも思っていなかったものだ。

 少し寂しい例を挙げたが、元気な話題もある。2011年から毎年5月下旬、同球場を舞台にしたフェスティバル「すみのえハート スタジアム」を開催。グラウンドを解放し、屋台村やコンサート、映画上映や花火などで賑わう。野球人だけでなく、さまざまな市民に親しまれる球場へと変わっている。管理事務所は「古い球場ですけど、管理をしっかりして、気持ちよく使ってもらえるように頑張っていきたい」と、決意を新たにしていた。(デイリースポーツ・山本鋼平)

【住之江公園野球場アラカルト】

◆住所 大阪市住之江区南加賀屋1-1-117

◆開場 1962年

◆球場面積 12000平方m

◆スタンド 鉄筋コンクリート造2階建

◆両翼90m、中堅110m

◆内野 黒土舗装

◆外野 高麗芝

◆収容人数 3140人

◆スコアボード 電光掲示板

◆ナイター施設  照明灯内野2基、外野4基