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尾上松也、笑点ドラマで歌丸役「知られざる半生を知っていただけたら」

6/29(木) 5:00配信

オリコン

 歌舞伎俳優の尾上松也がこのほど、都内で今秋に日本テレビ系で放送される笑点ドラマスペシャル『桂歌丸』(仮)の取材会を開いた。若きころの歌丸を演じる松也は「このドラマを通じて知られざる歌丸師匠の半生というものを、皆さんに知っていただきたい」と意気込んだ。

【写真】歌丸役で気を引き締める尾上松也

 同ドラマは昭和26年、15歳で古今亭今輔に弟子入りしたところから、『笑点』に出演し始めた32歳ごろまでの若き日の半生を2時間のスペシャル版で描く。松也は「歌丸師匠を演じさせていただく機会をいただきました。(落語は)歌舞伎とも密接な関係がある。歌舞伎にも落語を題材落語と歌舞伎には密接な関係があり、落語からインスピレーションをうけた歌舞伎の作品もあれば、歌舞伎を題材にした落語もある、お互いに支え合う伝統芸能だと思っています。今回のお話は光栄で楽しみですが、しっかりと演じなければと思っています。また、歌舞伎で培ってきた立ち居振る舞いなども活かしていきたいです」と意気を込めた。

 取材会前には歌丸と対面する機会もあった。松也は「こうして歌丸さんにご挨拶させて頂いていること自体が信じられないですし、お会いできて光栄です」とあいさつした。一方の歌丸は自身を松也が演じることについて「ありがたいと思いましたよ」と感謝。さらに「落語の『毛氈芝居』(もうせんしばい)をするんだって? 負けるからやめてくれって言ったんだよ」と話す場面もあった。

 さらに歌丸は自身が落語を勉強するにあたり、歌舞伎を熱心に見ていたことを明かした。「私はお師匠(五代目 古今亭今輔)からとにかく『歌舞伎を見ろ』って言われて。その時はただ、見ろと言われただけだったから後で気がついたんですけど、『型を見ろ』ってことだったんですよ。たばこの吸い方ひとつにしても、侍、町人、女の人の身のこなし…。そういった所を『盗め』ってね。だから今思えば、ずいぶんと歌舞伎を拝見しましたよ」と懐かしみ、松也に話しかけていた。

 初対面を振り返った松也は「とてもうれしそうに、いろいろお話しいただいた。生真面目な方だけど、独特な愛敬を持ってらっしゃいました」と第一印象を明かした。また、三遊亭円楽とも会ったという。その際に「歌丸師匠を演じるんだったら、とにかく高座で噛み倒せ。誰よりもへたくそにやってくれ」と依頼を受けたことを明かした。松也は「参考にさせていただく」と笑顔で語り、そんなところからも歌丸が愛されていることを感じたという。

 また、松也が物心つくころには今の歌丸とそう変わらない姿だった。そのため、演じることが決まってすぐに若いころの写真を検索した。しかし「出てこないんですよ。僕が探した限りでは演じる年代の画像はなかった」と苦笑い。それでも近い年代の写真は見つけたそうで「今とお変わりないですね。若い頃から落ち着きと貫禄、風格がある。そういうところは参考にしていこうかな」と笑顔を見せた。

 「笑点は国民的番組。祖父が笑点を見ている側で、落語のお話の意味がまだ分からないような幼い頃から見てきました。笑点はついつい見てしまう『温かさ』がある、他にはない番組だと思います。小さい頃ですとアニメや子ども向け番組が見たかったりすると思うんですけど笑点だったら許せる」と子どもあるあるも交えて『笑点』という番組の偉大さを語った。そんな笑点の大看板である歌丸役に「今でこそ、おおらかで親しまれる師匠ですけど、若い頃っていうのは、それなりにギスギスしていた時代もおありになったよう。ですから、このドラマを通じて知られざる歌丸師匠の半生というものを、皆さんに知っていただきたい」と力を込めていた。

 『桂歌丸』(仮)は祖母のタネと2人で暮らしながら、真っ直ぐ前を向き弟子仲間と切磋琢磨した時期からはじまり、若気の至りでマジメに取り組まなかった時期や、真正面から師匠にぶつかり破門にされ、落語家をやめていた時期など波瀾万丈な歌丸の半生を幼なじみの妻・冨士子さんとの甘く切ない恋物語と共にドラマ化する。

最終更新:6/29(木) 5:00
オリコン