ここから本文です

「潮美鶏」いわき特産へ 養鶏合同会社が試験飼育

6/27(火) 12:03配信

福島民報

 福島県いわき市久之浜町のいわき養鶏合同会社は地域の恵みを生かした「いわき潮美鶏(しおみどり)」の飼育に取り組み、いわきの特産品としてのブランド化を目指している。主に鶏卵を生産し、5月からは長年の目標だった食肉用のニワトリの飼育を試験的に開始した。代表を務める高野智博さん(36)は「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後のいわきで、地域が誇れる食材を提供したい」と言葉に力を込める。
 「いわき潮美鶏」は商標登録済みで、黒潮と親潮の交わるいわきの海の近くで飼育するニワトリが、風を受け、たくましく育ってほしいという願いを込めた。卵は素朴な味わいで弾力のある白身が特徴。飼料に塩などのミネラル分を含ませ、黄身はほのかに塩味を感じるという。配合飼料にはいわき産の野菜やシイタケ、おからを交ぜ込み、地産地消にこだわる。
 現在は鶏卵用の一般的なニワトリ「ボリスブラン」を約500羽飼育している。「平飼い」と呼ばれる方法でストレスを減らし、健康で病気に強いニワトリに育てている。食肉用には県農業総合センター畜産研究所で開発した「ふくしま赤しゃも」のひな50羽を仕入れた。
 潮美鶏の鶏卵は現在、市内平のラトブや四倉町の道の駅よつくら港で販売している。高野代表がJRいわき駅前で経営している焼き鳥店「クウカイ」でも味わうことができる。食肉用のニワトリが育ち次第、鶏肉を使ったメニューも提供する予定。
 高野代表は震災発生から約9カ月後の2011(平成23)年12月にクウカイを開業した。焼き鳥店として、自分たちの手でいわきの特産品となるおいしい鶏肉と卵を作りたいと考え、昨年1月、いわき養鶏合同会社を創業した。
 今後は鶏卵用に国産ニワトリを採用したり、配合飼料をいわき産のコメに置き換えたりしてさらなる飼育環境の向上を図り、よりおいしい卵、食肉の生産を目指す。

福島民報社

最終更新:6/27(火) 13:03
福島民報