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「男はつらいよ」のリリーの家宿泊施設に 加計呂麻島

6/27(火) 10:23配信

南海日日新聞

 映画「男はつらいよ」シリーズのロケ地で知られる鹿児島県加計呂麻島(かけろまじま)の「リリーの家」=瀬戸内町諸鈍(しょどん)=が30日、宿泊施設に生まれ変わる。空き家の改修を手掛けたのは奄美大島の設計事務所、(株)奄美設計集団(奄美市笠利町、山下保博社長)。伝統的な建築様式を次世代へつなぐ取り組み「伝泊」の一環だ。瀬戸内町須子茂(すこも)の「海と星みる宿」と同時オープンを見込む。
 伝泊は同社の造語。築年数50年以上の物件をリサーチし、水回りなど一部をリノベーションする。簡易宿所として手掛けた島内施設はこの2棟で4、5カ所目になる。
 古民家は同社が借り上げ、改修費用も負担。所有者は家を手放すことなく定額収入を得ることができる。
 リリーの家は映画シリーズ最終の第48作「寅次郎紅の花」に登場する。奄美の古い家屋に一般的な高床式の平屋。島随一のデイゴ並木に隣接する立地だ。
 土地所有者が島外在住で空き家になっていたため、2012年11月に瀬戸内町へ無償譲渡された。改修に多額の費用が掛かるため町側も活用方法を模索していた中、山下社長(57)から今回の申し出を受けた。
 一方、須子茂の宿泊施設は海岸近くの一軒家。集落内にはアシャゲ(女性祭司・ノロの祭場)やカミミチ(神道)など奄美古来の地域構造が残り、シマ(集落)暮らしを体感できる古民家だ。
 建築家の山下社長は「時間や文化が内包されているのが古民家の魅力。ゆったりとした奄美で自分を見詰め直す機会になれば」と話す。宿泊予約がないときは地域コミュニティーの場として住民へリリーの家を開放するという。
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 1泊の宿泊料(税込み、素泊まり)は▽「リリーの家」が1人1万4800円、2人以上(1人当たり)9800円▽「海と星みる宿」は1人1万2600円、2人以上(同)8400円。自炊可能。
 問い合わせは電話0997(63)2117奄美設計集団へ。

南海日日新聞

最終更新:6/27(火) 10:23
南海日日新聞