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意外なほど定番にまとめあげた新型「LS」にみるトヨタらしさ

6/27(火) 10:10配信

ニュースイッチ

あえて自動運転と誤解される呼び名は付けず

 今秋に全面改良して発売する高級車ブランド「レクサス」の旗艦セダン「LS」を日本で初披露したトヨタ自動車。車両の全方位をセンサーで監視することで、世界初のアクティブ操舵(そうだ)回避支援などを装備する。従来より高度な衝突回避支援や高度運転支援を実現するため新開発した「レクサス・セーフティー・システム+A」として、日本と北米、欧州で導入する。

 2006年以来11年ぶりの全面改良となる新型LSは、1月から米国など海外の自動車ショーではすでに披露していた。今回は予防安全技術などを中心に公表した。レクサス・セーフティー・システム+Aには自動ブレーキだけでは衝突回避が難しい場合でも事故防止に役立つアクティブ操舵回避支援のほか、歩行者注意喚起の機能などを付けた。

 トヨタの社内カンパニー、レクサスインターナショナルでプレジデントを務める澤良宏常務役員は「高度運転技術に代表される最先端テクノロジーを注ぎ込んだ」と説明。先進技術開発カンパニーのプレジデントである伊勢清貴専務役員は「将来の自動運転につながる高度運転支援技術を搭載したクルマと定義したい」と話す。

<専門家の見方>
 同一車線内に限定はされるが、「レクサス・セーフティー・システム+A」は対人との衝突回避を、緊急ブレーキで対応が困難と判断した時に、ステアリング回避(アクティブ操舵回避支援)する非常に高度な運転支援システムである。

 市場にあふれる「なんちゃら自動運転」以上の高度な技術を有するが、トヨタはあえてそれを自動運転と誤解される呼び名は付けない。LSは意外なほど定番な高級サルーンにまとめあげてきた。大切なことはエクスペリエンスとストーリー。それを築いて、初めて本物のグローバルプレミアムに進化していけるだろう。
(ナカニシ自動車産業リサーチ代表・中西孝樹氏)

最終更新:6/27(火) 10:12
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