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橋の「ゴツン、ゴツン」の正体 クルマで橋を渡る際、なぜ音が鳴るのか

6/27(火) 6:20配信

乗りものニュース

大型車の場合、橋桁自体が鳴ることも

 橋の上をクルマで走っていると、「ゴツン、ゴツン」という音と振動を感じることがあります。道路にはクルマなどの減速を促すためのハンプ(こぶ)が設けられている場所もありますが、それとはまったく異なるものです。ドライバーや路面を注視している人なら、現物を見れば思い当たるであろう橋のあの部分、あれはいったい何なのでしょうか。大手建設会社で、橋梁の設計や技術開発などに長年従事してきた60代男性に聞きました。

【写真】音源の正体「エキスパンションジョイント」

――「ゴツン、ゴツン」という音の正体は、なんなのでしょうか?

 クルマのタイヤと「エキスパンションジョイント」が接触する音です。クルマは通常、アスファルトやコンクリート製の舗装の上を走行しているのですが、エキスパンションジョイントのような、ゴムや金属など材質が異なるものの上へタイヤが乗った時に音が変わるのです。大型車が通行した場合、その振動で鋼製の橋桁(はしげた)自体がゴーンと鳴ることもあります。

――エキスパンションジョイントとは何でしょうか?

 橋桁(橋脚の上に架け渡された部分)と橋桁、あるいは橋桁と橋台(きょうだい、橋の両端で橋を支える部分)のあいだに設置されている伸縮装置です。自動車の荷重を支えながら、文字通り伸びたり縮んだりする装置です。

――なぜ使われているのでしょうか?

 橋は鋼(はがね)や鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリート(鋼とコンクリートを合成させてひび割れを生じさせないようにしたもの)といった材料で造られていますが、これらの材料は温度変化によって伸びたり縮んだりします。その伸縮によって、桁と桁、あるいは桁と橋台が衝突しないように隙間を空けておくのですが、タイヤや歩行者の足が落ちないよう、その隙間を塞ぐ必要があります。そこで、橋桁の伸縮に応じて伸びたり縮んだりできるエキスパンションジョイントで塞ぐわけです。

――メンテナンスはいつ、どのくらいの頻度で行われているのでしょうか?

 エキスパンションジョイントの耐用年数は材料によってまちまちですが、設計上は20年で交換するのを、ひとつの目安にしています。ただし点検自体は5年ごとに行うことになっています。

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