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“開花”待つ祭りの主役花火玉 岡山、梅雨の合間縫い天日干し

6/27(火) 0:11配信

山陽新聞デジタル

 夏祭りシーズンを前に、岡山市にある岡山県内唯一の花火製造工場で打ち上げ花火の天日干しが行われている。敷地内に並ぶ祭りの主役たちは、梅雨の合間の陽光を浴びながら“開花”の時を待っている。

 工場は今年、創業65年を迎えた森上煙火工業所(岡山市北区真星)。

 同社が作る打ち上げ花火は、直径が約300メートルの大輪を咲かせる尺玉(直径30センチ)から約60メートルに広がる2号玉(同6センチ)までの9種類。いずれも「星」と呼ばれる火薬玉を半球形の厚紙容器に詰め、二つを合わせた上で周囲をクラフト紙で覆い、天日にさらして湿気を取る。

 「火薬玉の配列作業にはミリ単位の繊細さが求められる」と同社。近年、市場に安価な外国産が流通する中、花火の広がり方の美しさ、彩りの鮮やかさといった品質へのこだわりをアピールしていく考えだ。

 花火師の男性(30)は「地道な手作業が多く大変だが、たくさんの人の喜ぶ笑顔を見ると報われる。これからも丁寧さを心掛けたい」と話した。