ここから本文です

一人っ子のお悩み解決します!【後編】こんなときどうする? 育て方のポイント

6/27(火) 17:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

「一人っ子だからワガママで人付き合いが下手」というのは根拠がないようですが、とはいえ保護者のかたは心配ごとも多いと思います。そこで、明治大学文学部教授で教育カウンセラーでもある諸富祥彦先生に、具体的なシーン別に一人っ子の育て方のポイントをお答えいただきました。

Q.一人っ子のせいか独占欲が強く、物の貸し借りが苦手です。

A. 一人っ子だからといって、譲り合いが苦手という訳ではありません。貸してあげたほうがよいのはわかっていますが、その技術をまだ身に付けていないだけなのです。こうした場合、保護者がコミュニケーションのモデルを示してあげるとよいと思います。たとえば、公園の砂場で遊んでいるときに、お友達から「スコップを貸して」と言われ、お子さんがもじもじしてスコップをうまく貸してあげられない様子でしたら、保護者のかたが「ママが貸してあげようかな」とモデルを見せてあげるのです。その姿から、お子さんは「お友達におもちゃを貸す」という行動を学んでいきます。お子さんはおもちゃを返してもらえないことを心配している場合も多いので、「そろそろスコップを返してくれるかな」とお友達に声を掛けてあげるとよいでしょう。

Q. 一人っ子でも強い子に育てるにはどうしたらよいでしょうか。

A. 一人っ子だからといって、厳しくしつけるのは逆効果です。学校でけんかをして泣いて帰ってくることもあるでしょう。そんなとき「どうして泣いてばかりいるの」「めそめそしないの!」などと言ってしまうと、お子さんは自分の気持ちをぶつけるところがなくなってしまいます。保護者のかたが安全基地になってあげて、とにかくつらい気持ちを受け止めてあげましょう。しっかり甘えを受け止めてあげたほうが、心にエネルギーがたまってきて、またがんばろうという前向きな気持ちになっていきます。

Q. 父親、祖父母が甘やかしすぎるのですが、どうしたらよいでしょうか。

A. お忙しいお父さんの場合は、お子さんと接する時間が限られているからしかたがない部分もあるかと思いますので、どうしてもゆずれない部分以外は少し大目に見てあげてほしいですね。祖父母には、「甘やかさないでほしい」と言っても、何をどうすればよいのかなかなか伝わりません。具体的にどうすればよいかを伝えるとよいのではないでしょうか。たとえば、おやつを与えすぎてしまうなら「おやつは少なめに」と抽象的な表現ではなく、「今日のおやつは3時にヨーグルトとみかんをお願いします」と、具体的に伝えましょう。

1/2ページ