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55歳からの砂漠マラソン(4)世界には無限の楽しみがある

6/27(火) 8:00配信

ホウドウキョク

サハラ砂漠マラソンを完走できたのは、93人中77人。16人がリタイヤした。

トップはサウジアラビアの選手で、タイムは25時間46分。つまり1キロ6分のペースで250キロを走り抜けたことになる。私は53位。53時間14分とトップランナーの倍以上の時間がかかった。

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チームジャパンは、全員が無事ゴール。吉村さんは足を怪我したものの足を引きずりながら何とか完走。紅一点の田口さんは年齢別で準優勝だった。

このレースには、世界各国から参加した選手たちが、それぞれの想いを抱きながら250キロを走り抜けた。あるものはアスリートの名誉をかけて、あるものは人生を変えるきっかけを求めて。私はレースを終えた選手たちに、砂漠にかけたさまざまな想いを聞いた。

インタビュー1 最年少・韓国女子「エントリーは人生最高の選択だった」

参加選手の最年少は韓国の女子、22歳のクロエさんだった。ソウルに住む彼女は、昼間は働き、夜間は大学に通っている。旅行とマラソンが好きだという彼女の夢は、「世界中の過酷レースを完走すること」だ。

Q完走おめでとうございます。いまの気持ちは?

「ありがとうございます。まずとにかくうれしいです。最初は完走できるかわかりませんでした。でも、いまは最高の気分です」

Qなぜ砂漠レースに参加しようと決めたのですか?

「私はクラウドファンディングで資金を集め、子供向けの病院に寄付を行っていますが、レースのことを知ったとき、参加すればもっと多くの寄付ができると思いました。もちろんレースを楽しみたかったこともあります」

英語が流暢なクロエさんは、選手たちの人気者だったが、それ以上に彼女の存在感を際立たせたのは、仲間への献身的な姿勢だった。第2ステージでは怪我をした韓国人選手に肩を貸して、制限時間ぎりぎりで一緒にゴール。自らも失格になる可能性があったのだが、彼女は最後まで仲間を見捨てなかった。

Qレースを終えて今何を感じますか?

「世界中から来たたくさんの人に会えたし、自分がもっと何かをできることがわかりました。このレースに参加したことは、これまでの人生の中で最高の選択だったと思う。日本人の皆さんには『とにかく参加してね!』と言いたいわ」

Qまたチャレンジしますか?

「もちろん!数年後を目指して練習して、ゴビ砂漠のレースにチャレンジします」

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最終更新:6/27(火) 8:00
ホウドウキョク