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欅坂46に“刃物男“ 握手会ビジネスはやめるべきなのか?濱野智史氏らが議論

6/27(火) 14:56配信

AbemaTIMES

■「ずっと両手を挙げていてください」事件翌日は厳重に

(C)AbemaTV

 「刺し殺そうとした」

 先週土曜日、幕張メッセで行われていた人気アイドルグループ・欅坂46の握手会で、自称札幌市の無職・阿部凌平容疑者(24)が発煙筒のようなものを点火し、警備員に取り押さえられた。阿部容疑者は果物ナイフを所持していたため、銃刀法違反の疑いで駆けつけ警察が現行犯逮捕、昨日送検された。事件を目撃した人は「煙が上がって、そのあと破裂音がして周りがすごいパニックになった」と話す。

 阿部容疑者は金属探知機での検査前にナイフや発煙筒が入っていたとみられるカバンを忘れ物として係員に届けていた。そして、検査をすりぬけた後、別の係員に忘れ物をしたと名乗り出て、カバンを受け取ったという。逮捕された際にズボンのポケットに隠し持っていたナイフは、握手を待つ間にカバンから移し替えた可能性があるとみられている。

 事件から一夜明けた25日の握手会には会場付近に警察官20人を配置。普段よりも入念な手荷物検査が行われ、フリースペースは閉鎖されたという。参加した人は「結構厳重に調べられて、飲み物も一回飲んで見せてから入った。握手する直前は『ずっと両手を挙げていてください』みたいな感じで、昨日とは全く違う感じだったた」と話した。

 アイドルの握手会をめぐっては、2014年5月、岩手県で行われたAKB48の握手会でもメンバーが男に刃物で切りつけられ、負傷する事件が起きている。度重なるトラブルに、握手会の存在そのものの意義を問う声も上がっている。『AbemaPrime』では、この問題について議論した。

■社会学者の濱野智史氏「自民党ドブ板選挙の正当なる後継者」

 ファンがアイドルを身近に感じることができる握手会。今では多くのアイドルが行っているイベントだが、70年代にはすでに山口百恵やピンクレディが、レコード販促イベントの一環として握手会を開催していたようだ。しかし、当時アイドルはファンにとって雲の上のような存在だった。

 そんなアイドルとファンの距離を一気に縮めたのが、1985年に誕生、一世を風靡したおニャン子クラブだ。プロデューサーは欅坂46や乃木坂46、AKB48グループなどをプロデュースする秋元康氏。現役の女子高校生を中心に結成された総勢50名を超えるアイドルグループで、全国のイベント会場で握手会を行っていた。素人っぽさもウケて、友達のような存在に捉えるファンも多かったという。おニャン子クラブが作ったこのスタイルは今では定番のものとなり、ファンにとって本人と触れ合えることがアイドルを楽しむ上で重要な要素となっていった。

 社会学者の濱野智史氏はアイドルの握手会について「ファンにとって、手を握るという行為が嬉しいんじゃなくて、その距離感で話せることが嬉しい。私は『AKB48は自民党ドブ板選挙の正当なる後継者である』と表現したが、政治家がグッと握手をして引き込んでいくやり方とある意味同じだ」と話す。

 自身も握手会参加ために、「AKB48で800枚、乃木坂46にも100枚くらい、その他の地下アイドルに1000枚以上」CDを購入してきたという濱野氏は、「握手会であろうとどこであろうと、こういうことは起こりうる時代。99.999%のファンは単に楽しくお話ししたいだけ」と話す。

 その上で濱野氏は今回の事件について発煙筒を点火したことに注目、「単に欅坂が好きで、『俺の名前を覚えてくれ』という承認欲求だけでやった可能性もある。あるいは『自分は危険な存在だ』ということを知らしめたかったか、『もっと厳重な警備をしろ』というメッセージを伝えていた可能性もある」と推測する。

 一方、濱野氏はアイドルグループのプロデュースを手がけた経験から「ストーキングする奴が3人くらいいた。声をかけて悩み相談を聞くとやめた。事前に検知してケアしていくことで対策も可能かもしれない」とも話した。

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最終更新:6/27(火) 17:29
AbemaTIMES