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「勤務医不足」打開へ注目 いわき市地域医療を守り育てる条例

6/27(火) 10:52配信

福島民友新聞

 「いわき市地域医療を守り育てる基本条例」が同市6月議会で可決、制定された。同条例の制定で深刻な勤務医不足を抱える同市の打開策となるかが注目される。市と市民、医療機関の果たすべき役割を定め、それぞれの立場が連携して地域医療を守っていくための理念を掲げている。市によると、東北初の条例という。
 同市の病院勤務医数は2002(平成14)年から12年にかけて毎年10人程度ずつ減少。慢性的な医師不足が続いていた中で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が発生、多くの避難者を受け入れたことで状況が深刻化した。
 同市は14年時点で、人口10万人当たりの医師数が全国平均233.6人に対し172.1人と大きく下回り、このうち病院勤務医数は全国平均153.4人に対し88.3人と半分近い。
 医師確保が難しい中で、条例制定の背景には、緊急ではない患者からの救急車要請や、軽症なのに「忙しい」などの理由で夜間救急などを利用する「コンビニ受診」の増加、高齢化の進行による医療需要の増加などがある。実際、昨年同市で救急搬送された1万2017人のうち、4968人(41.3%)が軽症だった。

福島民友新聞

最終更新:6/27(火) 10:52
福島民友新聞