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遠隔操作だから運転手も乗りません 沖縄で全国初の自動走行実験、時速8キロ・衝突回避も

6/27(火) 5:00配信

沖縄タイムス

 運転手が乗らずに遠隔操作で小型車両を自動で走行させる実証実験が26日、沖縄県北谷町美浜の遊歩道で始まった。バス停や駅などの公共交通から自宅や目的地までといった短中距離の移動への活用が目的。運転手を乗せない自動運転実験の走行開始は全国で初めて。実験は、経済産業省と国土交通省から産業技術総合研究所(産総研)などが受託し、来年度まで実施する。

 出発式で、プロジェクトリーダーの加藤晋産総研フィールドロボティクス研究グループ長が「安全性を検証し、システムが確実に動くことを示したい」と述べ、自動運転の早期実用化に意欲を示した。

 車両は、地中に埋めた電磁誘導線に沿って走る。実験コースは美浜アメリカンビレッジ、ビーチなどを結ぶ西海岸沿い遊歩道の往復約3キロ。

 この日のデモ走行では、4人乗りカート2台がハンドル操作なしに、うみんちゅワーフからヒルトン沖縄北谷リゾートを回る約1キロを最高時速約8キロで走った。車両の前に人が飛び出すとブレーキが作動して衝突を回避。参加者から驚きの声が上がった。

 技術面の要求水準を満たしている確かめた上で、より実際の運行に近い形でも実験し、安全確保や利用者の待ち時間をどれくらい短縮できるかなどを探るという。

 導入されれば、近距離の交通手段として、高齢者や観光客の利便性向上にも期待がかかるほか、ドライバー不足といった課題の解消にもつながりそうだ。 

 この日は、自動走行とまちづくりをテーマにしたフォーラムもあり、経産省や国交省の担当者が自動走行に向けた取り組みを、琉球大観光産業科学部の下地芳郎教授が北谷の観光の未来について講演した。

最終更新:6/27(火) 8:05
沖縄タイムス