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ドラギ総裁:緩和的政策が依然必要、ユーロ圏経済は回復の新段階でも

6/27(火) 19:31配信

Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日、ユーロ圏経済は回復の新段階に入ったものの、このトレンドを盤石にするための支援として緩和的な金融政策が依然必要だとの考えを示した。

総裁はポルトガルのシントラで開かれた年次のECBフォーラムで「今は全ての兆候がユーロ圏の回復の強さが増し、裾野が広がっていることを指し示している。 デフレ圧力はリフレの力に置き換わった」と語った。「しかしながら、インフレの勢いが持続的かつ自律的なものになるにはなお、相当程度の金融緩和が必要だ。従って、インフレ率がECBの目標水準に戻ることを確実にするには、ECBの金融政策を粘り強く続ける必要がある」と言明した。

ユーロ圏の景気拡大が4年以上続き底堅さも増している中で、量的緩和(QE)を続けるべきなのかという議論が高まりつつある。6月の政策委員会では債券購入プログラムの縮小について話し合われなかった。

ドラギ総裁はこの日、インフレ率を低く抑えている要素の大半は一時的なものだと指摘。この発言でユーロは急伸した。

総裁は金融政策について「過去において、特に世界的に不確実性が強まる時期には金融市場の価格変動が時に、金融環境の不適切な引き締まりを招いた。従って、世界的な不確実性が高止まりしている現状では、たとえ回復期であろうとも金融政策パラメーターの調整には慎重を期すべき強い根拠がある。ECBはいかなる政策姿勢の調整も漸進的に進め、調整を正当化するような改善の勢いが十分に確実である時に限り行う必要がある」と語った。

「景気回復が続く中で政策姿勢を維持すれば、その政策はより緩和的になる。ECBは回復期において、政策姿勢を引き締めるためではなくほぼ同じ状態に保つために、政策措置のパラメーターを調整することができる」とも述べ、債券購入の縮小を示唆する可能性に含みを持たせた。

原題:Draghi Says Stimulus Still Needed Even as Euro Area Reflates(抜粋)

Paul Gordon, Piotr Skolimowski

最終更新:6/27(火) 19:31
Bloomberg