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海中写真家・伊藤さんの100点 あすから伊東・20世紀美術館

6/28(水) 11:16配信

伊豆新聞

 ■「健気に生きる魚見て」

 伊東市十足の池田20世紀美術館は29日から、海中写真家伊藤勝敏さん(80)の作品展「素顔の海」(伊豆新聞本社後援)を開く。厳しい自然環境の中、海の生き物たちがどのように生きているのかをドキュメンタリータッチで切り取った約100点を展示する。

 作品はいくつかのコーナーに分けて紹介される。空き缶の中で子育てするハゼの夫婦ややかんに住むタコなどを紹介する「廃物だってマイホーム」、白化が進む沖縄のサンゴを題材にした「サンゴ礁を脅かす温暖化」、赤や紫、緑など鮮やかな色の生き物を集めた「海中彩色劇場」などを設ける。コーナー以外でも、ジンベイザメやナヌカザメ、マンタ、アオウミガメ、コブダイなどの迫力満点の姿を紹介する。

 作品はここ5、6年の間に撮影したものが中心。120センチ×65センチのサイズを中心に、150センチ×100センチの大作も並ぶ。伊藤さんは「海の環境が悪化する中で一生懸命に生きている魚たちの姿はすごく健気(けなげ)。撮影していて、みんな同じ地球に暮らす仲間なんだとつくづく思った。写真展が、普段地上にいては気付かない彼らの営みを知るきっかけになればうれしい」と話した。

 伊藤さんは大阪市出身。出版社勤務を経て1976年、フリーカメラマンに転身した。95年、伊東市八幡野に転居。以来、伊豆半島を拠点に海中写真家として活動している。本紙に2001年から「ぐるり魚(ウオ)ッチング」を連載中。本社は今年、伊豆の海の魅力を発信し続ける伊藤さんをたたえて「伊豆賞」を贈った。

 写真展の開催期間は10月10日まで。7月22日午後1時半から、伊藤さんのギャラリートークが予定されている。詳しくは同美術館〈電0557(45)2211〉へ。

 【写説】写真展のポスターを前に語る伊藤さん

最終更新:6/28(水) 14:40
伊豆新聞