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外貨預金の利用者はわずか1割 外貨預金の利用に関するアンケート

6/28(水) 6:20配信

ZUU online

「外貨預金の利用に関するアンケート調査」の結果を公表され、外貨預金の利用経験者は全体の2割、現在も利用している人は全体の1割であることが分かった。今後外貨預金を利用したいと答えた回答者も1割程度しかおらず、外貨預金の利用を行う人が少数に留まる現状が明らかとなった。

■利用経験者は全体の2割 今後も外貨預金を利用する人は1割強

同調査はマイボイスコムが5月上旬、インターネット上で実施したもので、1万947人から回答を得た。

外貨預金の利用経験を問う質問では、回答者の20.4%が外貨預金の利用経験があると答えている。また現在も外貨預金を利用している人の割合は10.1%という結果となった。同調査は9回目となるが、過去の調査でも外貨預金の利用経験者の比率は同程度となっている。

今後の外貨預金の利用意向についても、利用したいと答えた割合は12.1%に留まる。2011年の調査では、15.3%が利用意向を示していたが、その割合も減少傾向にある。

一方で現在利用者の3割強は、日本円換算の外貨預金充当額で50万円未満となっている。外貨預金利用者でも少額利用に留まる人が多い。なお外貨預金を行っている金融機関の質問では、「住信SBIネット銀行」、「三菱東京UFJ銀行」、「新生銀行」、「ソニー銀行」、「証券会社」との回答が並んだ。

■外貨=FXの流れが定着か? 長期・分散の観点を忘れずに

調査結果を見ると、外貨預金の利用が進んでいない現状が明らかとなる。日銀の資産循環統計によると、2016年3月期末時点での家計部門の外貨預金残高は5兆694億円となっている。資産全体に占める割合は0.3%弱に過ぎない。2011年3月期末時点では残高が5兆5903億円、資産に占める割合が0.4%弱となっており、外貨預金の残高や資産に占める比率は減少している事となる。

外貨預金の利用意向が無いと答えた人に理由を聞くと、「手数料が高く利益が取りづらい」、「為替の動きは予測しづらい」、「預金と言うが、万が一の際の保護が無い」といった意見が出ている。外貨預金はリスクの割にリターンが見込みづらいと考える人が多い。

外貨預金が低迷する一方、個人の外貨投資の受け皿として勢いを増すのが、FXである。矢野経済研究所の調査によると、店頭FX市場の口座数は2016年3月時点で575万口座となっている。2011年3月末時点の307万口座から5年で倍増に近い伸びを見せている。また、2016年3月期の年間取引高は5003兆円(百万通貨は1億円と換算)とこちらも2011年3月期の1842兆円から2.7倍と高い伸びを示している。

個人で為替のリスクを積極的に取りに行く人がFXに流れていると見られる。一方でFX取引の大半は短期間での売買に終始しており、FX市場の拡大が必ずしも個人の外貨建て金融資産の拡大につながらない点には注意が必要である。

資産運用の基本は長期、分散である。FXでの短期取引は資産運用の原則から外れた投機の意味合いも強まっている。外貨預金とFXは同じ外貨取引でも似て非なる物であるとの認識を持ち、適切な資産運用を心掛けたい。(ZUU online編集部)

最終更新:6/28(水) 6:20
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