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「鯰絵」などを台湾初展示 日台震災展、台南で開幕

6/28(水) 15:24配信

中央社フォーカス台湾

(台南 28日 中央社)日台の震災史を振り返る特集展示「地震帯上の共同体:歴史の中の日台震災」の開幕式が27日、南部・台南市の台湾歴史博物館で行われた。同展は台湾と日本がお互いの国の地震を知り、地震に対する考察や対策への意識をより深めるため開催されるもの。台湾初展示となる「鯰絵」など貴重な文物がお目見えする。

同展は台湾歴史博物館(台南市)が主催し、日本の国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、歴博)が共催。展示は12月3日まで。

両博物館は2014年7月に学術研究交流協定を締結しており、協定事業の一つとして展示企画「歴史のなかの震災」が提案された。2015年11月に「展示協力協定書」を交わし、今年1~2月には歴博で「台湾と日本―震災史とともにたどる近現代―」と題した国際展示が行われた。

同展では台湾で初めて公開される文物を多数展示。安政の大地震後に出回った鯰絵のほか、東京都立横網町公園復興記念館が収蔵している1923年の関東大震災の震災被害資料などが陳列される。また、昨年2月6日に発生した台湾南部地震の被害資料も合わせて展示される。

この日の開幕式には鄭麗君文化部長(文化相)や国立歴史民俗博物館の久留島浩館長、西谷大副館長、台湾歴史博物館の王長華館長らが出席し、テープカットを行った。

王館長はあいさつで、同展では歴史と文化の角度から、19世紀以降の日台の震災史をまとめたと紹介し、「地震に対する考察や対策への意識をより深めることができるだろう」と来場を呼び掛けた。また、久留島館長は「台湾と日本列島の大地震は相互に連動することを多くの人々に知ってもらう上で、大きな意味を持つものだと確信している」と同展開催の意義を述べた。

また、式には台湾南部地震で倒壊したビルの住人も数名出席し、鄭部長に励ましの言葉をかけられた。

(楊明珠)