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大正期築の古民家改修、宿泊施設に 佐渡・松ケ崎

6/28(水) 9:59配信

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 伝統的建築物を改修し、宿泊施設として活用する取り組み「伝泊」が、佐渡市松ケ崎の古民家で進められている。伝統建築を保存して将来へ伝えるとともに、地域の交流の場として活用してもらおうと7月6日にオープンする。地元住民は「地域の過疎化が進む中、活性化につながってほしい」と期待している。

 改修に取り組んでいるのは「アトリエ・天工人(てくと)」と「andfujiizaki(アンドフジイザキ)」で、ともに東京に拠点を置く1級建築士事務所。

 アトリエ・天工人は、鹿児島県の奄美大島で古民家の保存活動をしており、佐渡島でも伝統建築に親しめる施設を設けようとアンドフジイザキと協力して松ケ崎の古民家改修を始めた。

 宿泊施設となる建物は、大正期に建てられた元衣料品店で屋号は「カネモ」。2社が所有者から建物を借り受け、修繕を進めている。木造2階建てで延べ床面積約150平方メートル。吹き抜けの部屋があり、落ち着いたたたずまいだ。

 アンドフジイザキの井崎恵さん(34)は「古民家はまさに宝物だ。多くの人に伝統建築の良さに気付いてもらうきっかけになってほしい」と語る。

 水回りは現代の設備を活用し、快適さを確保した。屋外には、地場産の竹柵で囲まれた木製の露天風呂もある。施設名は「ぐるり竹とたらい湯の宿カネモ」とした。改修費は約400万円。

 集落は過疎が進んでおり、約100軒のうち半数以上が空き家となっている。松ケ崎の本行寺住職、武藤孝臣さん(42)は「空き家の活用は願ってもない話だ。交流人口の拡大に向け、住民として応援したい」と歓迎している。

 1棟貸しで、8人まで宿泊可能。宿泊料は1人1泊9800円から。7月2日午前10時から施設を一般公開し、午後3時から施設の説明会がある。問い合わせはアンドフジイザキ、03(3527)2678。