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結婚は保険を見直すいい機会!必要な保障はライフステージで変わります

6/28(水) 11:10配信

ZUU online

人生の新たな門出である結婚。今まで別々の暮らしをしていた他人がひとつの家計を維持していくことになるのでお金の心配はつきものです。その中でも、つい「加入しているから大丈夫」「よく分からない」とそのままにしがちなのが保険です。保険は、万一のときに家族を守る大切なもの。結婚は保険を見直す絶好の機会です。

では、どのような点に気をつけて見直していけばよいのでしょうか?

■まずは今まで入っていた保険を確認しよう

厚生労働省が発表した2015年度の人口統計「平成27年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、夫の初婚年齢は31.1歳、妻が29.4歳となっており、まさに「アラサー世代」です。就職してからバリバリ仕事をして、保険も加入済みであることが多いようです。

独身時代に何となくお守り代わりに加入した保険があれば、その内容をしっかり把握しておくことが大切です。加入するときに聞いたつもりでも、何年もたてば忘れている方がほとんどでしょう。

■確認すべき大事な5つのポイント

ここで、すでに加入済みの保険で確認しておきたいのはこの5つ。

1.どんな保障が
2.いつまで
3.1日いくらついているか
4.保険料はいくらか
5.保険の更新はあるか

例えば、この5つのポイントを確認して、

入院保障が(希望:OK)
60歳まで(希望:一生涯保障してほしい)
1日1万5000円(希望:保障金額1日1万5000円はもっと少なくていい)
1600円(希望:このままでOK)
更新は10年おきに保険料が上がる(希望:保険料が上がるのは困る)

というように、欲しい保障内容が変わっている場合は見直したほうがいいですし、最初の契約内容のままで満足できるケースもあるでしょう。自分が必要としている保障と加入している保険がピッタリ合っているか、それを確認することが重要なのです。

また、親が加入してくれているから、自分が別の保険に入る必要はないだろうと放置している場合、その保険を譲り受けるのか、そのまま加入してもらっておくのかを親と話し合いましょう。

親の好意で保険料を負担してくれている場合は、保険金の受取人が親名義になったままであることが多いようですが、新しい家族を守るための保険は、新たに自分たちで準備する必要があります。

■結婚後、加入を考えたい保険は?

結婚というタイミングで考えたい保険には、どのようなものがあるでしょうか?

それは、独身時代にはあまり必要とされなかった死亡保障です。死亡保障は、守るべき家族ができ、自分に万が一のことがあった場合、家族を路頭に迷わせないために役立つ保険です。死亡退職金や遺族年金でまかなえない家族の生活費を保険でカバーしましょう。

死亡保障の種類は、「終身保険」「収入保障保険」「定期保険」などさまざまです。特に、妻が30歳未満の場合、子どもがいなければ遺族年金(☆)は5年間で打ち切りになってしまいます。

若いのだから生活を立て直すことが可能という理由だと思われますが、もらえると思っていた遺族年金が、いざというときにもらえなかったという状況にならないよう、社会保障を知り、不足がありそうな分は保険で準備しておくことが大切です。

☆遺族年金とは?
国民年金または厚生年金保険に加入している人が亡くなったとき、その人によって生計を維持されていた遺族が受けることができるお金のこと。公的な生命保険のようなもので、亡くなった人が国民年金に加入していた場合は遺族基礎年金、厚生年金保険に加入していた場合は遺族厚生年金を受け取ることができる。支給される金額は、保険の加入期間や、遺族の年齢、子どもの有無などによって異なる。

■妊娠を考えているなら保険の上乗せも

FPとして相談対応させていただいていると、結婚しても、子どもを持つ・持たないなど、家族計画の選択もさまざまになってきたように思います。もし、子どもを授かりたいと考えているのなら、女性は女性疾病に対応できる医療保険を準備しておきましょう。

リクルートが実施した「赤すぐ総研 出産・育児に関する実態調査 2016」では、出産方法の中で全体の18.2%を占める帝王切開の割合が、年代別に見ると20代から年齢が上がるにつれて約10%ずつ高くなっています。

【帝王切開の年代別割合】
・20代=10.5%
・30代=20.2%
・40代=31.4%

前述の人口統計によると、第1子を出産したときの母親の平均年齢は1975年で25.7歳でしたが、40年後である2015年は30.7歳で30歳を超えています。つまり、初婚年齢が上がるに伴い、帝王切開での出産割合も増えているといえるようです。

医療保険に女性特約をつけておけば、つわりや切迫早産で入院したり、帝王切開手術を受けたりした場合、一般の医療保険の保険金額に上乗せされて保険金が給付されます。万が一のときに手厚い保障があると、安心できますね。

また、妊娠が分かったときに行う検査で子宮頸がんが見つかった友人が数人いました。ごく初期だったので、一部切除して無事出産することができたのですが、妊娠前にはすることの少ない検診で異常が見つかるケースもあります。

女性特有のガンは、働き盛り・子育て盛りに多いのが特徴です。若いからガン保険は不要なのではなく、若いからこそ必要ともいえます。いったん検査で引っかかってしまうと保険自体に加入することが難しくなるので、ガン保険も早いうちに検討しておいたほうがいいでしょう。

■「幸せにする」という約束を守るには保険も大切!

保険は「とりあえず入っておけば安心」と思いがちですが、大切なのは定期的に見直すこと。ここで、ライフステージに応じた保険加入のイメージを見てみましょう。

結婚後にまず考えるなら―死亡保障(終身保険、収入保障保険、定期保険)
妊娠を考えているなら――医療保険(特に女性特約、ガン保障)
専業主婦になる予定なら―お葬式代程度の死亡保障
働きに戻る予定なら―――死亡保障(夫妻の収入の割合に応じて保障額を決める。フルタイムなら多め、パートなら少なめ)

上に挙げた保険が必ずしも必要というわけではありませんが、目安にしてもらえればと思います。

必要な保障は、ライフスタイルや家族構成によって変化するものです。また、資産が十分あれば、そもそも保険自体が不要な場合もあります。結婚という人生の大きなライフイベントをきっかけに、神様に誓った「幸せにする」という約束を守るため、家族や自分を守る保険をしっかり見直していきましょう。

稲村 優貴子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、心理カウンセラー。2002年にFP資格を取得し、独立。現在「FP For You」代表。テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。「FP Cafe」登録FP。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:6/28(水) 11:10
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