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章男社長「初代LSの衝撃を超えろ」、開発陣はどのように取り組んだのか

6/28(水) 6:25配信

MONOist

 2017年秋に全面改良を迎える、トヨタ自動車・レクサスブランドのフラグシップセダン「LS」。「初代の衝撃を超えるクルマを」というトヨタ自動車 社長の豊田章男氏の指示の下、チーフエンジニアの旭利夫氏が中心となって開発に取り組んだ。

【見た瞬間に引き込まれるエモーショナルで独創的なデザインとは】

 初代LSは1989年に登場。「これまでの高級車の概念を覆すモデルとして世界に衝撃を与え、走行性能と静粛性を高い水準で両立したことが評価を受けた」(レクサス インターナショナル プレジデントの澤良宏氏)と振り返る。

 チーフエンジニアを務めた旭氏は3代目LSからレクサスブランドの開発に携わっている。「初代LSの感動をどのように超えるか、よりエモーショナルで先見的なブランドのけん引役をどう果たすか悩んだ」(旭氏)という。見た瞬間に引き込まれるエモーショナルで独創的なデザインと、ステアリングをずっと握っていたくなる走りの気持ちよさに代表される、初代LSから続く「二律双生」やおもてなしの精神を徹底的に追求したとしている。

 デザインについては「何かと似ることなく風格を備え、セダンやクーペといったカテゴリーを超えた存在感」(旭氏)を目標とした。プラットフォーム「Global Architecture-Luxury」(GA-L)によって、低く構えたスタイリングを実現。また、セダンとして十分な居住性を確保しながらクーペシルエットを両立させた。クーペシルエットを作り出すためには「6ライトキャビンデザイン」(車体側面にウィンドウガラスが片側3枚ずつ配置される形状)を採用している。

 金属を削り出したような印象を与える新開発のボディーカラー「マンガンラスター」を設定し、ボディーの造形の抑揚を強調する。また、細部まで匠の技を取り入れて仕立てたという。威厳を表現したスピンドルグリルは“コンピュータモデリングの匠”が5000以上の面の1つ1つを作り込むなど、匠の技とテクノロジーを融合している。

 LSのDNAである静粛性や乗り心地、滑らかな走りなど快適性を継承しながら、エモーショナルな走りを目指した。制動と操舵、加速が心地よく決まるコントロールリズム、アクセルを踏んだ時の心地よいサウンドも実現したという。TNGA(Toyota New Global Architecture)の一環で開発したパワートレインを採用する。LS500は新開発の排気量3.5l(リットル)V型6気筒ツインターボエンジンと10速AT、ハイブリッドモデルのLS500hには、マルチステージハイブリッドシステムを搭載した。

最終更新:6/28(水) 6:25
MONOist