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サラーはリヴァプールのどこで輝くか?完璧にフィットするスピードスターの起用法

6/28(水) 16:28配信

GOAL

スピード、ゴール、アシスト、“ゲーゲンプレス”での強さ、チャンスメイク、そして疲れ知らずの運動量。ローマから加わったモハメド・サラーはまさしくリヴァプールの攻撃に必要とされる要素をすべて兼ね備えている。来シーズンに向けてユルゲン・クロップが描く青写真をさらに確固たるものにするのは間違いないだろう。

ローマからリヴァプールへの待望の移籍は22日に発表された。いくつかの条件を満たした場合には、3900万ポンド(約55億円)というリヴァプールの移籍金最高記録を上回る可能性がある取引となった。アタッカー陣のオプションを補完し、選手層の薄さというチームの弱点をストロングポイントへ変える完璧な選手の獲得に成功したリヴァプールは、諸手を挙げて喜んだことだろう。

彼の加速力、ゴールへ向かう迫力、そしてファイナルサードでの違いを作り出す能力はリヴァプールにおいて、サディオ・マネへの過度の依存を軽減するものとなることだろう。

さらに、サラーをフォワードに起用しフィリペ・コウチーニョを中盤に置くことで、チーム随一のテクニシャンの影響力をより高めることも可能だ。特に昨シーズン、ゴールを奪うのに苦労したディフェンスラインを低めに設定するチームに対しては、彼の創造性がより発揮されるようになる。

まもなくチームメートとなる選手たちと同様に、監督であるクロップが求める攻撃の流動性をさらに促すものとなるだろう。

「よりゲームを支配できるのであれば、フォーメーションやシステムの重要性はそんなに高いものではない」

「それはただのスタート地点のようなものであって、試合のあらゆるシチュエーションに柔軟に対応することが重要なんだ」

クロップは『Goal』の独占インタビューにてそのように答えた。

では、サラーの加入により、すでに相手を幻惑するような攻撃を構成するリヴァプールがどのように強化されるのであろうか。

■右サイドのアタッカーとして

リヴァプールの右サイドにはすでにマネというサラーと同タイプにして、レッズにおける絶対的な選手が存在する。リヴァプールでのデビューシーズンでは、右ウイングの位置から相手チームを切り崩し、見事チームの年間最優秀選手賞を受賞したが、左ウイングにポジションを変えることもできるだろう。

セネガル代表アタッカーは、左サイドでのプレーにはすでに慣れ親しんでおり、かつて在籍したレッドブル・ザルツブルクでもそのポジションで活躍を見せた。

ザルツブルクでのパフォーマンスにより、すぐさまクロップが彼をドルトムントに引き抜こうと決心させたものの、移籍金が折り合わず交渉は成立しなかったのもよく知られた話である。

リヴァプールが前方の狭いエリアでのプレーに傾倒しがちなことを考えれば、ロベルト・フィルミーノの両脇にサラーやマネを置くことは、ダイアゴナルランから相手にダメージを与えられるという観点で重要な策となることだろう。

■左サイドのアタッカーとして

すでに述べたように、攻撃トリオが頻繁にポジションを変えることで、サラーもマネも彼らのマーカーを混乱に陥れることができるだろう。

それによりリヴァプールの攻撃陣にはバリエーションと予測不能なプレーがより多く生まれるようになる。また彼らは自分の持ち場以外でも規律に則ったプレーができる選手たちだ。彼らはサイドバックの好守両面における負担も軽くすることだろう。

■中央での起用

サラーはローマではセンターフォワード、そしてストライカーの後ろの1.5列目としてプレーし、多くの得点をもたらした。

サラーを前線の3人の下に置き、周囲と良いコンビネーションを発揮することで、クロップが求める流れるような攻撃を展開することができるようになるだろう。

いずれにしろ、リヴァプールの攻撃力は破壊力をさらに増すことは間違いない。加えて、総得点が増えるだけでなく、サラーの加入は守から攻への切り替えのスピードを高めることも可能にする。

むしろここで大きな問題として浮かび上がってくるのは、サラーがどのようにリヴァプールにおいて起用されるか、ではなく2019年1月に行われるアフリカ・ネイションズカップ期間中にサラーとマネが抜ける穴をどのように埋めるのかという問題ではないだろうか。それほどまでに、サラーがリヴァプールで活躍する姿を想像することは容易だ。

文=メリッサ・レディ/Melissa Reddy

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最終更新:6/28(水) 16:28
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