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マグロ解体、つくだ煮試食… 港町・焼津、若年層に魚食PR

6/28(水) 9:28配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 魚がおいしい初夏に合わせ、港町である焼津市で未就学児に魚食を普及するイベント開催が相次いでいる。若年層を中心に魚離れが指摘される中、「未来の消費者」が生の魚や水産加工品を体感。子供から親に魅力を伝えてもらい、家庭での消費拡大につなげる狙いもある。

 6月29日の「佃煮(つくだに)の日」を前に、焼津市の焼津佃煮協同組合は26日、同市のなかよし保育園でPR活動を行った。地元のつくだ煮業者がマグロの魚肉を切り、鍋でしょうゆや砂糖などとともに甘辛く煮詰め角煮を調理。園児は出来たてを食べると、「やわらかくておいしい」と笑顔を見せた。

 活動は小中学校や高校で約10年前から続けているが、保育園で実施するのは初めて。園児に自宅へのお土産用つくだ煮もプレゼントした。中野裕年代表理事は「子供が日常的に魚を食べるかは親の影響が大きい」と話す。

 27日は魚食普及イベント「生マグロの解体ショー」(市水産振興会主催)が、同市の大井川保育園で開かれた。鮮魚店のベテラン2人が近海で捕れた体長約1メートル、重さ31キロのキハダマグロを包丁でさばいた。園児は目の前で行われる豪快な職人技に見入った。

 ショーは2017年度、市内10程度の保育・幼稚園で実施する予定。鮮魚業界歴40年の鈴木勉さん(60)は「昔より魚を食べる子供が少ない。ショーをきっかけに、もっと親しんでほしい」と期待した。



 ■「幼少期の習慣重要」 水産白書

 水産庁が公表している2016年度水産白書によると、国内の魚介類1人当たり消費量は減少を続けている。

 2001年度の40・2キロをピークに、15年度は14年度比0・8キロ減の25・8キロ。40代以下の若年層の摂取量が少ないという。一方、近年は15~19歳と70歳以上が回復傾向で「年齢層によって下げ止まりの兆しもみられる」としている。

 白書は水産物の消費に関して、簡便化志向の高まりや外食化が進んでいて「魚食習慣を身に付けるには、子供のうちから水産物に親しむ機会が重要」と指摘。魚を学校給食や離乳食に活用した各地の事例を紹介している。

静岡新聞社