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【大相撲名古屋場所】復活の証明だ! 稀勢の里出場へこだわり 

6/28(水) 16:36配信

東スポWeb

 大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)で復帰を目指す横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が27日、愛知・長久手市の部屋宿舎で稽古を行った。弟弟子で新大関の高安(27=田子ノ浦)を相手に相撲を取り、痛めていた左上腕と左胸の回復を印象づけた。横綱審議委員会からは“休場勧告”が出るなか、和製横綱はあくまで出場にこだわる構え。土俵で結果を残し、自らの判断の正しさを証明できるか? 正念場の場所となった。

 稀勢の里が復活へ向けて精力的に稽古をこなした。新大関の高安との三番稽古で15番取って9勝6敗。本来の武器である左のおっつけを見せる場面もあった。この日の動きを見る限り、5月の夏場所と比べて状態の違いは明らか。先場所前は関取衆と稽古をしたのは本番直前の5日間だけ。左上腕と左胸の患部に何重にもテーピングを施し、稽古相手も格下が中心だった。

 結果的に準備不足がたたり、途中休場を余儀なくされたことは記憶に新しい。今回は名古屋入りする前に関取衆との稽古を再開するまで回復。何より、今の時期から馬力がある高安と胸を合わせられた意味は大きい。稽古後の横綱は「大丈夫。徐々に良くなってきている。高安とできるのは(状態が)だいぶ上がってきているということ」と手応えを口にした。

 ただ現在の回復具合は、あくまでも先場所の同じ時期と比較してのこと。初日を迎える段階で、負傷する以前の100%の状態にどこまで近づいているかは未知数だ。さらに真剣勝負の本番では、再び患部を悪化させるリスクもある。夏場所後の横綱審議委員会の会合では、一部の委員から「名古屋場所を休場してでも、きっちり治してもらったほうがいい」との意見も出た。

 これに対して、稀勢の里は「休んで良くなるなら休みたい。今は(出るために)最善のことをする」とキッパリ。出場にこだわる構えを見せた。ケガの状態は本人にしか分からない。横綱の出場の可否は横綱自身が決めること。周囲からの意見に従って決めるものではないということなのだろう。綱を締める者だけが背負う責任とプライドをのぞかせた。

 もちろん、稀勢の里が再び途中休場するようなことがあれば再び横審から「やっぱり休んでおけば…」との声が上がることは避けられない。自らの判断の正しさを証明するためにも15日間を全うし、なおかつ結果を残したいところだ。

最終更新:6/28(水) 16:36
東スポWeb