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【巨人】マシソン、イニングまたぎ31球の0封リリーフ

6/28(水) 6:22配信

スポーツ報知

◆ヤクルト3―4巨人(27日・山形)

 冷静だった。マシソンは剛速球をあえて使わず、緩い球で勝負を挑んだ。1点リードの7回2死二塁、田口に代わって登板。山田をカウント3―1から2球連続外角のスライダーで見逃し三振に仕留めた。「相手は1点を追う状況でどんどん(直球狙いで)振ってくると思った。スライダーは直球と同じくらい自信を持っている球だからね」と最高の仕事を果たした。

 ピンチはこれだけでは終わらなかった。続投した8回、先頭・雄平のゴロをマギーが失策。1死二、三塁となったが、藤井を高めの153キロ直球で空振り三振、代打・大松を低めの151キロ直球で左飛。7回の対山田から一転、力で押し切った。「甘いところにいかないことだけを考えた。攻めることができた」。イニングまたぎで1回1/3無失点。マシソンの31球の熱投がチームを勝利に導いた。

 昨年までともにフル回転した山口鉄や沢村が故障で不在。33歳でブルペン最年長のマシソンは精神的支柱の役割も大きい。球団ワースト13連敗の間も「下を向く必要は全くない。この試練をみんなで乗り越えられたら、流れは良い方向に変わる。投手陣として3失点以内に抑えれば必ずチャンスは来る」と強調。打たれても常に前を向きな言葉を発し、桜井ら経験の浅い若手に勇気を与えてきた。

 来日6年目。親日家のマシソンにとって、遠征は日本文化を勉強する貴重な機会だ。交流戦で仙台を訪れた際は動物園を訪問。以前は球場があった場所で、この地で1934年に行われた日米野球で本塁打を放ったベーブ・ルースの銅像に遭遇。「偉大な選手だ」と興奮して写真に収めた。今回の遠征前には、山形名物をネットで検索。サクランボの生産量が日本一と学び、昨夜は市内の焼き肉店でマギーと山形牛を堪能して力に変えた。

 9回は「スコット(マシソン)が役割を果たしてくれたから自分も抑えたかった」と刺激を受けたカミネロが、打者3人で抑えて試合を締めた。普段から日本野球の情報を交換し合う「マシカミ」の優良助っ人コンビ。リードは1点で十分だった。(片岡 優帆)

最終更新:6/28(水) 21:40
スポーツ報知