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今秋にも一般通行可 浪江の114号国道全線

6/28(水) 10:52配信

福島民報

 福島県浪江町は町内の114号国道全線で今秋にも一般車両の通行を可能とするため、政府と調整に入る。27日に開いた町議会全員協議会で明らかにした。現在は町民ら一部に限って日中のみ利用が認められているが、町外と結ぶ交通アクセスを充実させるよう求める声が上がっていた。実現すれば双葉、県北両地方の人的交流、物流が活発になり、復興加速につながる。
 政府は浪江町内の114号国道について、東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域の室原地内から津島地内の27キロ区間で一般車両の通行を禁止している。町は町役場で開いた町議会全員協議会で、政府、県、避難区域が設定された12市町村が合意すれば帰還困難区域内の車両通行が可能となる特別通過交通制度を適用し、今秋ごろに制限を解除したいとする意向を表明した。
 114号国道から分岐して飯舘村や葛尾村、双葉町などにつながる県道、町道についても順次、制度の対象として自由通行の範囲を広げたいと説明した。
 一方、出席した町議からは、不特定多数が帰還困難区域内に入れるようになるため防犯対策に力を入れるよう求める意見が上がった。町は一般通行の対象とならない脇道の入り口にバリケードを設置するほか、車両ナンバー認識カメラを増設し、防犯パトロールを強化する考えを示した。
 浪江町内の帰還困難区域内の114号国道は現在、町民や復興関係の事業者らに通行証が交付され、午前6時から午後7時までの通行が認められている。同区間では2014(平成26)年11月に除染が完了した。政府の調査では、時速40キロで走行した場合の被ばく線量は、胸部エックス線写真を1回撮影した際の47分の1に当たる1・27マイクロシーベルトだった。
 馬場有町長は全員協議会終了後、福島民報社の取材に「114号国道の自由通行を実現し、復興を急ぎたい」と語った。

福島民報社

最終更新:6/28(水) 11:36
福島民報