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通信企業はIoTを使って一発逆転できるのか

6/28(水) 22:30配信

ReadWrite Japan

IoTに必要な機能がすでに盛り込まれたモジュールやソリューションが手に入るようになり、IoTエクスペリエンスを提供することはこれまでよりも簡単なことになってきている。

しかし開発者が試作から実配備に移行するにあたって、依然として2つの大きなハードルが存在する。まず適切なコネクティビティを選択することは思ったよりも難しいことであり、ハードウェアからファームウェア、データ転送、そしてデータそのもの全てを通して一貫したセキュリティを確保することは、さまざまな課題に満ち溢れている。

これらの課題を克服するには、専用のIoTコネクティビティプラットフォームが必要だ。

またスケール可能なものにするために、IoTアプリケーションにはクラウドの処理能力が欠かせない。クラウドは大企業の最も重要な技術面でのビジネス推進力の要求を満たせるよう設計されている。そのため大きな問題をプラットフォームアプローチで解決することで、業界特有のクラウドに対応したIoTソリューションを求められ、そのほかの中小企業もその恩恵に預かることができる。
今日のテクノロジーにより、デバイスにクラウドの機敏性や経済性、スケーラビリティをもたらすことは、これまでになく楽なものになっている。アメリカにおけるコネクティビティの選択肢は、そもそもデータハングリーなスマートフォン向けのプランから、今やIoTデバイス向けのものも存在する。場合によっては専門性もコストも高い選択肢が選ばれるが、ほとんどのIoTデバイスでは既にあるセルラー網や、その先にあるLTE-M、5Gなどが選ばれることになる。

IoT開発者が抱く疑問

● 自分の手がけるIoT製品が鳴かず飛ばずだったらどうしようか?
どうすれば出だしのコストを抑えてスタートを切ることができるだろう?
あまりに早い段階から通信プロバイダと大きな契約の話をして、関係がおかしくなるのをどうしたら避けられるだろうか?

● 製品版で必要になる前に、試作段階でクラウドサービスを使わずにデバイスが生みだすデータを可視化する方法はないものだろうか?

● 軽いプロトコル向けのデバイスでプロトコルの重いアプリケーションを使えるようにする必要はあるのか?アプリケーションを自分でコーディングしなおせばいいのではないか?

● セルラー網を使うのもただではないのに、デバイス通信のたびに無意味に何度もセキュリティ用のデータを送信する必要はあるのか?投資対効果を上げるためにどうすれば通信費を抑えることができるのだろう?

● AWS LambdaやKinesis、Azure Event HubsやGoogle Cloudなど、似たようなものにデバイスを接続するために、わざわざ面倒なコードを書く必要はあるのだろうか?

● 製品の安全を期すためにセキュアなL2ルーティングをクラウド環境で実現するには、どうすればいいのだろうか?


求められるのはシンプルなモデルだ

結局、上記の問いに対する答えは、必要な分だけお金を払って使うモデルである。このモデルなら、成功した製品と同様に簡素化・保証し、さらにはスケールアップもしてくれる、

イノベーターとして、新しいアイデアを世に出すということは難しいことだ。そのため、価格設定が明瞭でなければ、契約書を結ぶべきではないし、必要なくなった時には、そのサービスや支出を打ち切ることも重要だ。また通信プロバイダがより良い条件を提示してきた場合でも、その内容はポータビリティの標準を満たしているべきである。

IoT開発者特有のニーズを100%満たそうとする製品ロードマップとリソースは、IoT製品の可能性を最大限に活かせる正しいソリューションである。開発者の言うことに常に耳を傾け、彼らの要求に応えようとすることは、IoTコミュニケーションプラットフォームが成功するうえで非常に重要なことだ。

話は以下の数点にまとめられる。

シンプルさ:デバイスをつないでコンソールでちょっと触ればデプロイが完了するというのが望ましい。IoTにおいてデバイスを即座に接続できないというのは致命的だ。通信がセルラー網だけでなくLoRa/LPWA/NB-IoTもサポートされていなければならないのも、このことによる。バッテリーに優しい短距離通信のために、Bluetoothも必要だろう。克服すべき課題が残っているほかのコネクティビティ標準をサポートすることも、コネクティビティにシンプルさをもたらす。

安全性:暗号化や認証をクラウドに任せ、製造社は送信されたデータがクラウド環境に届くことを保証する。

スケーラブルであること:モバイル通信のコアネットワークはクラウド上でサービスとして実装されており、個人から大規模の顧客に至るまでが通信ネットワークコアの柔軟な処理能力の恩恵を受けている。

IoTソリューションを構築する側にとって、コミュニケーションプラットフォームが専門化することは重要である。どこの企業でも1社だけでなし得ることではないことから、幅広いパートナーによるエコシステムが普及を促進する鍵となる。IoTのアクセスがさらに向上し、クラウドに対応した専門のコネクティビティは、今日作られているコネクテッドエクスペリエンスの価値を最大限に引き出す重要な要素となる。

ReadWrite[日本版]編集部

最終更新:6/28(水) 22:30
ReadWrite Japan