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【取材中に刺さった一言】「日本は投資家の数が足りない」 米投資家のアニス・ウッザマンCEO

6/28(水) 11:35配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 米シリコンバレーを拠点に、次世代技術を持つ世界の企業に出資する投資家が、九州にやってきた。

⇒【続き】新興企業の中からどうやって「種」や「芽」を見つければいいの?

 「フェノックス・ベンチャー・キャピタル」のアニス・ウッザマンCEOだ。

 運営する14のファンドの資金規模は20~200億円に上る。巨額なマネーが向かう先は、人工知能(AI)や仮想現実(VR)、IoT(身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組み)といった先端分野だ。

 そんなウッザマン氏が6月12~14日の日程で九州入り。日本の起業家や新興企業の経営者向けに熊本市や鹿児島市など3カ所で講演したうち、福岡市を訪れた12日に話を聞いた。

 会場は、旧大名小校舎を使った市の創業支援施設「福岡グロースネクスト」。入居する企業や起業を目指す多くの若者たちが耳を傾けた。

 海外に比べて日本でなかなか起業が進まない背景は?

 参加者からこんな質問が飛んできた。すると、ウッザマン氏は流ちょうな日本語で明快に語った。

 「日本は投資家の数が足りない」

■投資家は単なる株主と違う

 日本証券業協会によると、2015年度の個人株主数は前年度比7・9%増の4944万人。少額投資非課税制度(NISA)の導入などを背景に、過去最高の増加率を記録した。

 しかし、ウッザマン氏が指す「投資家」は単なる株主ではない。これから成長するビジネスの「芽」を見つけ、いち早く資金面で支える力を持つ人物のことを意味している。

 もちろん、目利きのある投資家を増やすのは容易なことではない。「数が足りない」のは日本だけに限らないようで、ウッザマン氏は「投資家は中国でも韓国でも台湾でも足りない」と指摘した。

 ただ、そこには一つだけ、大きな違いがあるようだ。それは。

 「日本と(中国や韓国が)違うのは海外の投資家が入ってくるようにいろいろなインセンティブ(奨励策)を政府がやっていること」だった。

 ※続きは「『芽』を見つけるのは紙媒体」

西日本新聞社