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大陽日酸・日新製鋼など、工業炉の二酸化炭素排出量削減技術開発

6/28(水) 6:02配信

鉄鋼新聞

 大陽日酸、日新製鋼、大阪大学院・赤松史光教授らの研究グループは、工業炉におけるCO2排出量削減に向けたアンモニア燃焼利用技術を開発した。大陽日酸・山梨研究所に設置した燃焼加熱実験炉で検討を重ねた結果、連続溶融亜鉛めっき鋼板製造の脱脂工程で利用できる「アンモニア混焼衝突噴流式脱脂炉」のバーナ開発に成功し、最適加熱条件を確立した。今後は日新製鋼・堺製造所の溶融亜鉛めっき鋼板製造ラインに実証設備を設置し、一気通貫でのプロセス評価・品質評価を行い、商業生産ラインでの実機設備の導入効果の見極めに取り組む。

 研究は政府の戦略的イノベーション創造プログラム「エネルギーキャリア」(管理法人・科学技術振興機構)の委託研究課題「アンモニア直接燃焼」において実施された。アルカリ脱脂や無酸化炉など脱脂設備をアンモニア混焼式衝突噴流脱脂炉に置換することにより、エネルギー効率の向上、CO2排出量削減を実現できる。
 特にアンモニア混焼率30%(メタン70%)の混焼衝突噴流式脱脂炉を導入した場合、CO2排出量は現行脱脂プロセスの約50%以下に抑制できる。技術的にはアンモニア専焼により排出ゼロとすることも可能だ。
 大陽日酸はメタン・アンモニア混焼においてもメタン専焼と同等の鋼板加熱性能が得られるバーナを開発し、鋼板表面の温度分布測定による性能評価を行った。
 日新製鋼はメタン・アンモニア混焼において鋼板加熱条件と鋼板の表面状態の評価、めっき性の関係評価を行い、条件の最適化を行うことにより従来法と同等以上の脱脂性能が得られることを確認。
 阪大はバーナの最適設計の指針となるデータの取得を行った。

最終更新:6/28(水) 6:02
鉄鋼新聞