ここから本文です

2018年度中学入試 時事問題の傾向『ベネッセ進学フェア』

6/28(水) 12:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

2017年5月、東京国際フォーラムで、中学受験を検討している保護者のかたやご本人向けに『ベネッセ進学フェア2017』が開催されました。同フェアでは、中高一貫校約180校が一堂に会し、直接先生に質問することもできるほか、学校選びの相談ブースが設置され、専門家による講演会も開催されます。
前回に続き、社会科入試問題の専門家、早川明夫氏による講演の内容をお届けします。

ここでは、5月末時点での、入試に取り上げられそうな事項をまとめてみました。

<日本>

1)2016年の訪日外国人 過去最高の2400万人
多いのは中国、韓国、台湾、香港からの訪日。増加の理由として円安、格安航空(LCC)の国際線の増加等があります。
法務省による国別の在留外国人(2015年末)は、中国が約30%で、次いで韓国が約20%、以下フィリピン、ブラジル、ベトナムの順に多くなっています。
また、2016年に外国人労働者は100万人を超えました。いちばん多い国は中国です。

2)天皇退位問題
退位後の天皇称号は「上皇」で、この称号は「太上天皇」の略。日本史上最初の太上天皇は持統天皇(生前譲位)でした。白河上皇による院政、日本国憲法に定められた天皇の国事行為、皇室典範についても押さえておきましょう。
尚、天皇が変わると年号が変わります(改元)。明治に入ってから、一人の天皇に対して元号は一つとする「一世一元の制」が定められました。

3)憲法改正の動き
憲法改正への動きが活発化しています。
関連して、憲法とは何か、第99条 憲法尊重擁護の義務(義務を負うのは天皇、国務大臣、国会議員などの公務員で、国民は入ってない)、欽定憲法である大日本帝国憲法と民定憲法である日本国憲法の違いについて整理しておくとよいでしょう。

4)沖縄関係 辺野古、海上工事に着手
米軍普天間基地の辺野古沿岸(サンゴ礁、ジュゴンの餌場)への移設が問題となっています。米軍嘉手納基地爆音訴訟で、住民が国に求める賠償金の額は過去最高302億円になりました。国土面積の0.6%、人口密度全国9位の沖縄県に、日本にある米軍基地の70%が集中しているなど、背景となる数字についても押さえておきましょう。

5)原発事故関連
福島の原発事故について、前橋地方裁判所は「国と東京電力は津波を予見できた」と指摘しました。一方、大阪高等裁判所は高浜原発(福井県)の再稼働を認めました。

6)「共謀罪」法案を閣議決定
テロなど準備罪処罰法法案。「平成の治安維持法」と呼ばれることがあります。

7)南スーダン、陸上自衛隊撤収へ
南スーダンの位置を地図帳で確認しておきましょう。

8)最高裁、令状なしのGPS捜査を違法と判断

9)「核兵器禁止条約」交渉に日本は反対

10)奄美群島(鹿児島県)34番目の国立公園に

11)ユネスコの世界遺産候補
・世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」(2017年)
沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれています。
・世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県・熊本県)(2018年)
・世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県・沖縄県)(2018年)

12)ユネスコの無形文化遺産申請へ
茶道、盆栽/8県10件の伝統行事「来訪神 仮面・仮装の神々」(「男鹿のナマハゲ」など)
その他、森友事件(関連して国政調査権、教育勅語など)、徳川家康をまつっている日光東照宮の大規模修復作業終了、残業時間の上限「月100時間未満」、宅配便の再配達を減らすメリットなどもチェックしておきましょう。

1/2ページ