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MLBでの二刀流実現 投手コーチは“寛容”、サイ・ヤング賞右腕は「不可能」

6/28(水) 7:20配信

Full-Count

カブスのアリエッタが地元メディアに証言、「可能であってほしい」も…

 MLBで投打“二刀流”をこなすことはできるのか。この疑問に、サイ・ヤング賞右腕が明確に「ノー」と答えている。地元メディア「CBSシカゴ」が「MLBで日常的な二刀流選手になることは可能だろうか? カブスのジェイク・アリエッタはそう考えていない」とのタイトルで報じている。

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 今年のMLBのドラフトでは、二刀流での活躍も期待できる有望選手が上位指名されて大きな話題となった。また、日本ハムの大谷翔平投手は今季終了後にもメジャー挑戦に踏み切ると米国内では見られている。各球団の首脳陣や選手が、その可能性について言及することも多くなってきた。

 アリエッタは今季7勝5敗、防御率4.36とやや苦しんでいるものの、2015年には22勝6敗、防御率1.77の好成績でサイ・ヤング賞に輝いた好投手。同時に、最近3シーズンで5本塁打を放つなど、打撃センスの高さも良く知られている。昨年は、鍛え上げられた肉体から440フィート(約134メートル)の特大本塁打も放っている。

 能力を見れば、アリエッタもメジャーで二刀流をこなすことが出来そうだが、本人は実現不可能と考えているようだ。記事では「球団はMLBにおいて真の二刀流選手を生み出すことはできるのだろうか。カブス右腕のジェイク・アリエッタは、そのように考えていない」と伝えている。

 記事の中で、アリエッタは「不可能だよ」と断言。「是非とも可能であってほしいと思う。大学ではアメージングな二刀流選手たちを見てきた」としつつ、「レベルが上がって、マイナーリーグになると、大変さや、試合数、どれほど遠征が多いのかが分かる。野手と投手の仕事量に耐えるというのは、体に多くの負担をかけることだ」と、そのスケジュールの過酷さを指摘している。

アリエッタは「実行不可能」も…名投手コーチは「見てみたい」

「20や22歳の若い選手なら出来るかもしれない。だけど、キャリアを通じて続けることが出来ない。最終的には、どちらがベストなのかを選ばなければならない。心底、私は可能だと言いたい。でも、本当にそうは思わないんだ」

 このように言及。二刀流選手の誕生を心の奥では望んでいるとしながら、現実的には厳しいとの見方を示した。実際にマイナー、メジャーでプレーし、結果を残してきた選手の言葉には実感がこもる。

 そして、右腕は大谷についても語っている。「もし彼がこのリーグでも出来ることをMLBに見せてくれたら、私たちは知ることになるだろう」と話し、「私が間違っていると証明されるかもしれない」とも言及。その上で「日常的に、体へ非常に大きな負担をかけてしまうという私の意見にほとんどの人が賛成してくれると思う」としている。昨年、日本で二刀流としてフル稼働した大谷自身も、今季は負傷で長期離脱を余儀なくされた。

 大谷の渡米が実現した場合については、どちらかに専念すべきとの考えを示すメジャー関係者が多い一方、“挑戦”に理解を示す人間も少なくない。レンジャーズ時代にダルビッシュを指導した経験を持ち、現在はナショナルズで投手コーチを務めるマイク・マダックス氏は「投手も打席に立つのが、本来の野球。選ぶべき時が来るまでは続けてもいいのでは」と寛容な姿勢を示していた。名投手コーチは、あくまで「私も二刀流を見てみたい」とのスタンスだ。

 もっとも、アリエッタは記事の最後で「実行は不可能だと思う」とあらためて明言している。これがメジャーの現場のリアルな声であることは確かだ。大谷を含め、常識を覆す選手は出てくるのだろうか。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6/28(水) 7:20
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