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“ディール男トランプ”と韓国・文在寅 大統領の危うい相性

6/28(水) 6:01配信

ホウドウキョク

韓国・文大統領がトランプ大統領と初会談へ

6月29日、30日で調整されている、韓国の文在寅大統領の訪米、トランプ大統領との初会談に注目する。この2人がうまくやっていけるのかどうかとても心配だ。

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日程はまだ正式ではないが、6月29日(木)の夕食で初顔合わせ。翌30日(金)に公式の首脳会談を行い、その後、共同会見を予定。文在寅大統領は、この他に、シンクタンク(CSIS)での講演なども行う。2人がうまくやっていけるのか心配な理由は大きく言って、政策面の食い違いと首脳同士の肌合いの違いの2点。政策面では、北朝鮮へのアプローチ・THAAD配備・米韓FTAをめぐってあつれきが生じそうだ。

「対話路線」が“トランプディール”に水差す…事前調整があったのか大いに疑問

このところ盛んに報道されている通り、文大統領は北朝鮮に対しては「圧力よりも対話」路線だ。特に来年2月に開催されるピョンチャン冬季五輪をテコに北朝鮮との対話を進め、融和を図ろうという姿勢が明瞭だ。大統領自ら「北と合同チームを作りたい」「北朝鮮で一部競技を実施したい」とアピールしている。

対北朝鮮ではトランプ大統領が今、ディール男としての意地をかけ、中国と習近平国家主席を脅したりすかしたりし、それを受けて中国が北朝鮮への影響力を行使して北朝鮮を締め上げ、核・ミサイル開発を阻止しようというアプローチを続けているところだ。

そんな中での文大統領の対話路線は、トランプ大統領にとって邪魔者以外の何物でもない。足並みが乱れるとトランプ・ディールの迫力がそがれてしまう。

もし、文大統領が勝手に走り出したとなると、アメリカ側としてもとがめざるを得ない。対北戦略そのものが別物なのに加え、文大統領がどこまでアメリカと事前調整して対話路線に走り出したのか、大いに疑問だ。

文大統領としては、訪米前にガツンと表明しておくのが上策との思いがあるかもしれないが、勝手に走り出したのであれば相当もめるのではないか。

知らない!聞いてない!話が違う!文大統領発言でTHAAD配備めぐる米韓合意は“先行き不透明”に

THAAD配備についても、訪米を前に一層、ゴタゴタ感が強まっている。米韓の合意について文氏自身が、知らない、聞いてない、話が違う、といった類の発言をしていて、この話も間違いなくこじれるだろう。THAADの配備については、北朝鮮も中国も大反対だから、アメリカからすれば、文大統領は利敵行為を行っているとも見える。これも、トランプ大統領の対北アプローチを損ないかねない問題だ。

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最終更新:6/28(水) 6:01
ホウドウキョク