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「助言」に見せかけた妨害行為も…企業トップが受けた嫉妬の実例

6/28(水) 6:01配信

ホウドウキョク

周囲からの忠告は“親切心”ではなく“嫉妬心”

男性同士の嫉妬というと、恋愛のいざこざよりも仕事に関するものの方が多いイメージがある。そこで、ビジネスの現場で起こり得る嫉妬について、これまで数々の妬み嫉みを買ってきたであろうスタートアップ企業の代表に聞いた。

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話を聞いたのは、キャンピングカーレンタル事業やスマホ農業IoT事業といった、世の中になかった新しいサービスを創造するファインシードの代表取締役社長・頼定誠さん。実は、ビジネスマン向けに“オトコの嫉妬”に関するセミナーを開催しているという。なぜ、嫉妬に関して話そうと思ったのだろうか。

「17年前くらいに転職をしようとしていた時、先輩から入社しようと考えていた企業に対して『その会社はやめた方がいい』と言われたんです。親切心かと思ったら、忠告してきた人達は過去にその企業から不採用になった経験があることがわかったんです。私が採用されたことへの嫉妬による行為でした」(頼定さん・以下同)

この経験から仕事の場でも嫉妬されることを知った頼定さんは、その後たまたまビジネススクールで嫉妬や承認欲求の話を聞き、興味が湧いたそう。

「自分の経験と絡めながら嫉妬に関する知識を得ていくうちに、嫉妬は社会的な感情だし、知っておくことでビジネスの場で生かせると考えて、セミナーを始めたんです」

ビジネスでの嫉妬は“批判”と“自慢”を生む

ファインシードは順調に業績を上げているが、会社そのものや新規事業の立ち上げの際には、転職時と同様に周囲から忠告されたという。

「現在行っているキャンピングカー事業を始める時に、以前の職場の上司から『キャンピングカーは借りるものではなく買うもの。そんな事業に資金を投入するのはおかしい』と言われたんです」

中には、頼定さんのビジネスパートナーに「車に関する事業をやったことないやつが新規参入しても、結果的に巻き込んだ人に迷惑をかけるだけだよ」とネガティブなことを言い、新規事業をやめさせるように仕向ける元上司もいたとか。

「これも原因は嫉妬だと思います。キャンピングカーレンタルという明らかに面白そうな事業を起こそうとしている元部下を見て、仕事を楽しめていない自分を顧みた時に『なんであいつは楽しそうなんだ』って思いが湧いて、悪口や批判につながったんでしょうね」

キャンピングカー事業が軌道に乗り始めた時には、批判的だった元上司達の言動が一変。「やはり彼の新規事業はうまくいくと思ったよ。俺もかなり相談に乗ってやったし」と、周囲にまったく逆の意見を言い始めたのだ。

「元上司には『新規事業を始めようと思います』と報告しただけで、相談に乗ってもらったことはないんですけどね(苦笑)。他にも『新規事業の提携先、資金調達先は、昔俺が紹介してやったのに』と、無茶苦茶な理由で紹介料を要求してくる人もいました。これもすべて、順調に事業を進めている私や企業に対する嫉妬ですね」

元部下の功績を、まるで自分のもののように吹聴し誇示するのは、相手に対して「羨ましい。自分もそうなりたい」という感情を抱いているからだと考えられる。では、元上司に「俺のおかげだろ」と言われた時、どう対応すれば波風立てず、相手の嫉妬心を沈められるのだろうか。

「嫉妬してくる相手を認めることです。私のような場合ならば『当初の批判的な意見がとても参考になりました』『実は自分も半信半疑で新規事業を始めたので』など相手の言い分を認め、褒めると嫉妬心は収まると思います」

頼定さんは「立ち上げ当初に批判された時点で『相談に乗ってもらえますか?』『一緒にやりませんか?』と声をかけるのも一つの方法」という。相手は批判的なため乗ってくることはほとんどないが、伺いを立てた事実があることで後々の嫉妬につながりにくくなるようだ。

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最終更新:6/28(水) 6:01
ホウドウキョク