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「日本からマタハラがなくなればいい」JALの女性CA、裁判で「完全勝利和解」

6/28(水) 17:19配信

BuzzFeed Japan

日本航空(JAL)の客室乗務員・神野知子さん(42歳)は、妊娠したため地上勤務がしたいと申し出た。ところが、JAL側は拒否して無給での休職を命じた。神野さんはこれが妊娠を理由とするマタハラだとして、東京地裁(佐々木宗啓裁判長)に訴えた。この裁判で和解が成立したとして、神野さん側が6月28日、東京・霞が関の司法クラブで記者会見した。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

神野さんは体調不良で会見を欠席したが、書面で次のようにコメントした。

「私たちは完全勝利和解だと思っています。この解決により、日本航空では妊娠による一方的な無給休職はなくなります。2年前、裁判を始めるのはとても勇気のいることでしたが、その時の私の想いと願いが叶い、今日、このような解決を迎えられたことを心から嬉しく思っています」

裁判の経緯を振り返る。

神野さんは2014年8月25日、妊娠しているのがわかったとして、子どもが生まれるまでの期間、地上勤務(産前地上勤務)を申請した。

ところが9月5日、会社側はこれを拒否して、無給休職するよう命じた。

この「無給休職」には、次のような問題点があったと、代理人の竹村和也弁護士は指摘する。

・賞与計算で不利。
・勤続年数に数えられない。
・バイトできない。
・社宅から出ないといけない。

裁判の前提として、JALには次のような社内ルールがあった。

(1)妊娠した場合、乗務できない。
(2)1980年に産前地上勤務制度ができた。
(3)ところが2008年、会社が許可しなければ、産前地上勤務に就けなくなった。

ところが許可する枠は「たった9枠」しかなかった。2014年の段階で、客室乗務員の数は約4900人いた。

裁判での主張

神野さん側は、裁判で次のように訴えていた。
(1)産前地上勤務に「会社の許可がいる」のは、違法・無効だ(労基法65条3項 & 均等法9条3項違反)。
(2)休職命令は違法・無効だ(大企業であるJALは配置先を準備できたはず)。

一方、JAL側の主張は次のようなものだった。
(1)客室乗務員の仕事は、飛行機の乗務に限定されている。
(2)妊娠によって乗務できなくなるのは、客室乗務員側の責任だ。

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最終更新:6/28(水) 20:02
BuzzFeed Japan