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ニホンジカ、生息域拡大 青森県内で相次ぐ目撃情報

6/28(水) 10:48配信

デーリー東北新聞社

 青森県内で近年、目撃情報が相次ぐニホンジカ。27日、五戸町上市川の山林に接する農地に姿を現し、居合わせた本紙記者が撮影した。この一帯では深刻な食害は確認されていないが、生息域は着実に広がっているようだ。

 畑での農作業の様子を取材していた同日午前、別の畑の近くにいた男性に呼ばれ、駆け付けてみると、数十メートル先でニホンジカがこちらの様子をうかがうように、静かに立っていた。

 2、3分ほど、距離を保って対峙(たいじ)したまま撮影。少し間合いを詰めた途端、素早く反対方向に駆け出し、ちらりと振り返ってから山中へと消えた。

 写真を確認した青森県自然保護課によると、姿を見せたのは若い成獣の雄とみられる。畑を所有する中里光朋さん(60)=同町=も「初めて見た」と驚きを隠さない。ただ、周囲には農作物が多く、今後の食害も懸念される。

 県内のニホンジカの目撃頭数は、4年ほど前まで10~20頭前後で推移していたが、2016年度は160頭に急増。特に三八地域は突出しており、対策が急がれている。

デーリー東北新聞社