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新武道館の予算案可決 田辺市、津波の不安指摘も

6/28(水) 16:46配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市議会産業建設委員会(二葉昌彦委員長、7人)は27日、扇ケ浜公園に建設を予定している新武道館の設計費など3212万円の補正予算案を全会一致で可決した。ただ、「わざわざ津波浸水が想定される地域に建てるのか」「津波対策の議論が不十分」などの疑問も出た。

 市津波ハザードマップでは、建設予定地の南海トラフ巨大地震による最大津波浸水深は4・7メートルの想定。基本構想によると、競技場などメイン機能はそれより高い2階以上に設置するとしている。

 同委員会では委員から「中心市街地の景観計画があるから扇ケ浜になったのか」「市民の納得が得られる対策が必要だ」、同日の文教厚生委員会(橘智史委員長、7人)でも「市庁舎が高台移転するのに、なぜ扇ケ浜なのか」などの意見が出た。

 市教委の谷貞見スポーツ振興課長は「場所ありきでなく、新武道館の必要性から議論が始まった。中心市街地活性化の役割も期待している。海水浴場に近く、観光客らがすぐ避難できる施設として機能を設ける」「耐震性だけでなく、津波の影響なども想定して設計する」などと説明した。

 基本構想によると、新武道館は剣道、柔道、合気道などの武道場で近畿大会や合宿を誘致できる規模にし、合気道の開祖・植芝盛平の顕彰施設も併設する。19年の完成を目指す。公園整備も含めた総事業費は約21億円。

最終更新:6/28(水) 16:46
紀伊民報