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クオンツも結局は相場に右に倣え、一般投資家と同様い

6/28(水) 7:03配信

Bloomberg

多数派の動きに従う傾向があるのは、何も生身の投資家に限らない。

株価の上昇あるいは下落を予測して投資するファンドが特にそうだが、クオンツ・ヘッジファンドは昨年の初め以降、市場のベンチマークに倣いおおむね連動した動きを見せている。ファンド・オブ・ヘッジファンズ世界2位のUBSヘッジファンド・ソリューションズ(運用資産額350億ドル=約3兆9100億円)にとって、それが問題になりつつある。

インベストメント・スペシャリスツの責任者アンドルー・クレーグヘッド氏はシンガポールでのインタビューで、「株式ポートフォリオの多様性構築に苦労しているにもかかわらず、われわれが分散投資に動いてほしいと望むまさにその時に大部分が横並びで反応した」と指摘した。

資産家スティーブン・コーエン氏のポイント72アセット・マネジメントからシンガポール政府投資公社(GIC)に至るまで、市場のリターンが抑えられる中で優位に立ちたい投資家の間でクオンツモデルの人気が高まり、同じ投資テーマに大量の資金が殺到する状況が生まれている。

クレーグヘッド氏は「大手資産運用会社の一部に向かう資金量がトレードの混雑を招いており、それが原因の一つだと考えている。主要なプラットフォームやより高度なファンドの一部でさえ、市場全般にインパクトを与える共通要因の影響を受ける状況には失望させられる」と話す。

調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によれば、HFRIエクイティー・ヘッジ・クオンティテーティブ・ディレクショナル指数の1-5月の上昇率は5.2%とヘッジファンド業界全体のリターン(3.3%)を上回ってはいるが、MSCIワールド指数の上昇率(9%強)には届かない。データによると、株式クオンツ・ヘッジファンドの昨年のリターンは、2011年以降で初めて業界全体を下回った。

原題:Crowded Quant Trades Prove a Headache for UBS Hedge Fund Picker(抜粋)

Klaus Wille

最終更新:6/28(水) 7:03
Bloomberg