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東宝の好調、まだ続く? 「控えめ」見込みも上ぶれ期待

6/29(木) 7:00配信

J-CASTニュース

 映画の制作・配給、映画館運営大手の東宝の株価が上昇局面に入り、バブル期の1990年以来、27年ぶりの高値をつけている。2017年2月期は「君の名は。」や「シン・ゴジラ」が大ヒットしたほか、「名探偵コナン」「妖怪ウォッチ」「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ポケモン」といった定番アニメシリーズも好調で、連結純利益は5年連続で過去最高を更新。東宝は2018年2月期は大ヒットの反動で減収減益を見込んでいるが、株式市場で「控えめではないか」との見方が出ていることが株価を引き上げているようだ。

 東宝の2017年2月期連結決算では、売上高は前期比1.8%増の2335億円。本業のもうけを示す営業利益は23.4%増の502億円、純利益は28.7%増の332億円といずれも2ケタ増を記録した。

■「自前主義」を強化

 2017年2月期には「君の名は。」「シン・ゴジラ」のほか、「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」など定番アニメを含めて計29本の映画を共同制作。これらを含め計49本を配給した。自社配給作品のほかに米ディズニーアニメ「ファインディング・ドリー」や、「バイオハザード:ザ・ファイナル」といった話題作も系列映画館で上映。その結果、2017年2月期の系列映画館入場者は前期比7.5%増の4689万人となり、映画事業の売上高は前期比2.1%増の1545億円、営業利益は29.5%増の337億円だった。

 売上高の伸び以上に利益が伸びている背景には、東宝が「自前主義」を強化していることがある。過去10年で映画の自社配給、映画館のスクリーン数をそれぞれ2割近く増やした。自前でやると成功した場合の取り分は大きくなるため、稼ぎが増えたというわけだ。2015年からは3D映像に合わせて座席が動く、入場料金が通常の2倍の体験型映画館を増やしており、こちらも地道に利益に貢献している。

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最終更新:6/29(木) 7:00
J-CASTニュース