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エアアジアX、関空-ホノルル就航 初のLCCハワイ直行便

6/29(木) 6:29配信

Aviation Wire

 エアアジアX(XAX/D7)は6月28日夜、関西-ホノルル線を就航させた。既存のクアラルンプール-関西線を、日本からの以遠権を用いてハワイへ延伸した。エアアジアグループ初の米国路線で、日本からハワイへ向かうLCCの直行便は初めて。

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◆以遠権で乗り入れ

 運航は月曜と水曜、金曜、土曜の週4往復。機材は従来と同じエアバスA330-300型機で、座席数は2クラス377席(プレミアム・フラットベッド12席、エコノミー365席)となる。

 関西-ホノルル間の運航スケジュールは、ホノルル行き001便は午後11時25分に関西空港を出発し、午後0時30分にホノルル着。関空行き002便は午後4時にホノルルを出発して、午後8時25分に到着する。

 日本とマレーシアは、2011年2月にオープンスカイ(航空輸送の自由化)に合意。2013年からは、首都圏空港(羽田・成田)以外の空港について、以遠権が自由化された。エアアジアXの場合、週11往復運航しているクアラルンプールー関西線の一部を以遠権により延伸し、ホノルルへ週4往復乗り入れる。

 エアアジアXは2015年4月、米国運輸省(DOT)に関西ーホノルル線の就航を申請。今年1月24日にFAA(米国連邦航空局)から承認を得たと発表した。マレーシア国民の約6割がイスラム教徒であることから、米国当局に安全対策を証明することに時間がかかった。

 エアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)は、米国就航を熱望していたと言われ、関西-ホノルル線はその第一歩となった。

◆予約率86%、関空から西海岸も

 エアアジアXのベンヤミン・イスマイルCEOは、目標とする平均搭乗率について、「10月までの予約率は86%と、われわれの期待値を超えている。これを超えていくよう、来年に向けてやっていきたい」と語った。

 関空を運営する関西エアポートでは、4月1日から新路線に対する着陸料値下げを実施。3000キロ以上の中長距離路線の場合、就航初年度の着陸料が全額免除され、関空から以遠権を用いる場合は短い区間の着陸料を無料にした。

 関西エアポートで、航空分野の最高商業責任者を務めるグレゴリー・ジャメ専務は、「着陸料はスペシャルプライスを用意したが、マーケティング面でもブランド認知度が向上するサポートをしていきたい」と、エアアジアXの新路線を支援していく姿勢を示した。

 ホノルル線のデイリー(週7往復)化など、今後の路線展開について、イスマイルCEOは「需要による。状況を見て、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコに飛ばすことになるかもしれないが、関空をハブとしていきたい」と語った。

 関空発初便となった28日の001便(A330-300、登録番号9M-XBA)は、搭乗率89%となる乗客337人(幼児1人含む)を乗せ、午後11時28分に出発した。337人のうち、マレーシアからの乗客は全体の14%にあたる46人だった。

◆大阪市内で仕事を終えハワイへ

 関空からのハワイ路線は、日本航空(JAL/JL、9201)とハワイアン航空(HAL/HA)、デルタ航空(DAL/DL)がホノルル線を各社1日1往復運航。JALは1月9日からビジネスクラスに新シートを導入したボーイング777-200ER型機の新仕様機「スカイスイート777」(3クラス236席:ビジネス42席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー154席)を投入している。

 7月13日から8月26日までは、ボーイング787-8型機「スカイスイート787」(3クラス161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)による臨時便を運航。期間中は1日2往復になる。

 ハワイアン航空も、3月から新仕様のエアバスA330-200型機(3クラス278席:ビジネス18席、プレミアムエコノミー68席、エコノミー192席)を投入している。

 競争が激化する中、6月28日に就航したエアアジアXの関西-ホノルル線。関空で初便の搭乗口に並ぶ乗客を見ると、日本人の姿が多い印象を受けた。関空へ午後9時台に到着して搭乗手続きをすればよい、エアアジアXのホノルル行きであれば、大阪市内で仕事を終えてから関空へ向かっても間に合うため、台風の目となりそうだ。

 エアアジアXは29日正午から、ホノルル線就航イベントをなんばCITY ガレリアコートで開催。キャンペーン運賃を発表する。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/29(木) 6:29
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