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鬼才・園子温監督「民放や映画では絶対無理だった」 ネット配信でやりたかったこととは

6/30(金) 7:00配信

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 映画界を中心に数々の問題作を送り出してきた鬼才・園子温監督。総監督・脚本を手がけたオリジナルドラマ「東京ヴァンパイアホテル」が、動画配信大手Amazonプライム・ビデオで6月16日から配信されています。映画でもテレビでもなく、ネット配信でやりたかったこととは――。園子温監督に聞きました。(朝日新聞文化くらし報道部記者・佐藤美鈴 )

【写真特集】「民放では絶対無理、映画でも厳しかった」 園子温が配信に挑戦「東京ヴァンパイアホテル」

初挑戦のネット配信「そういう時代なので」

 ドラマ「東京ヴァンパイアホテル」は、夏帆さん、満島真之介さん、冨手麻妙さん、安達祐実さんらが出演し、1話約40分で全9話。地球の滅亡を図るヴァンパイア(吸血鬼)と人類の戦いを、過激なアクションを交えて描きます。

 ――ネット動画配信に初挑戦です

 古い人間なので、音楽はレコードで聴いて、映画は映画館、レンタルビデオくらいが限界。配信のみとなると形態的にあまりに最新すぎて自分にはついていけない……と思いつつも、そういう時代になりつつあるんで、そういうものを受け入れていくという気持ちはありました。音楽なんか先にいっちゃってる。映画もそうなるはずですよね。

一度は挫折したヴァンパイア

 ――なぜヴァンパイアを題材に?

 自主映画をつくろうと最初にやったのが吸血鬼なんです。うまくいかなくて途中でやめちゃったんですけど。去年、ルーマニアの映画祭で園子温の特集上映があって。映画祭もさることながら、ヴァンパイアファンなのでルーマニアに行ってみたかった。

 ドラキュラの城もあるし、観光というかロケハンをいっぱいした。ルーマニアで映画を撮りたい!と盛り上がって帰ってきて、箱根の富士屋ホテルで休憩して、こういう怪しい感じのホテルでオーナーも従業員も全員が吸血鬼で客の血を吸ってたら……という発想をもった。

 そんな話をしていたら「アマゾンでどうだろう?」と。一風変わったオリジナルもの、グランドホテルのセットが立てられる予算がおりるというのはなかなかないんで、この際「アマゾンでやってみよう!」となりました。

 ――つまり、それだけ予算が大きかった、と

 そんなに多くはないですけど、日本でやるならいま一番いいかな、と。普通に考えればいま一番ぜいたくにとれたかな、と思います。

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最終更新:6/30(金) 7:00
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