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悲劇、伝え続けたい うるま、児童劇団が復活

6/29(木) 5:00配信

琉球新報

 【うるま】宮森小ジェット機墜落事故から30日で58年―。今年1月に解散を発表したうるま市石川の小学生児童劇団「石川ひまわりキッズシアター」がこのほど再結成し、28日、市立伊波小学校で公演した。この日の公演「私たちの空」では、事故の様子や遺族の心情など踊りを交えて表現した。来年2月、自主公演を予定しており、クラウドファンディング「YUIMA(ゆいま)」で支援を呼び掛けている。


 劇団は宮森小ジェット機墜落事故の悲惨さや被害者の思いを伝えようと、2012年から活動を開始。事故を再現した「笑顔の花が咲くころに」や、敗戦後、悲しみで落ち込んだ人々を歌や三線で元気づけた歯医者・小那覇舞天を描いた劇を各地で公演してきた。

 事務局の人員不足などで一度は解散したが「やめたくない」という団員の訴えを受け、関係者らは継続に向けた協議を続け、再結成を決めた。

 解散前17人いた団員は9人にまで減ったが、伊東紗彩さん(12)=石川中1年=は「少なくなったけど、団結力が強い」と語る。28日の公演にも出演し「歌詞間違えちゃったけど、できてよかった」と晴れ晴れとした表情を浮かべていた。

 事故当時、宮森小1年だった上間順一さん(64)は、解散の話を聞き「子どもたちの思いを大人が妨げることはできない」と奮起し、事務局長に就任。「石川の歴史や文化を伝えたいという子どもがいる限り、活動を続けたい」と決意する。

 劇団は28日から約3カ月間、来年2月の自主公演の開催資金と活動継続に向けた寄付を募っている。ネットを通じて資金を集めるクラウドファンディングサイト「YUIMA」で、目標額最低30万円として支援を呼び掛けている。

琉球新報社

最終更新:6/29(木) 11:09
琉球新報